【山口東京理科大学】2029年度開設構想の新学部・厚狭キャンパス設置を断念

公立大学法人山陽小野田市立山口東京理科大学と山口県山陽小野田市は、2029年4月の開設を構想していた「医療保健学部(仮称)」および「厚狭キャンパス構想」を断念すると発表した。

2026年6月5日、同大学の岡村総一郎理事長と山陽小野田市は山陽小野田市役所で記者会見を行った。「昨今の物価高騰により整備費が当初の想定から大幅に増加し、大学と市の長期的な収支計画にも影響を及ぼすおそれが生じたため、構想を断念する結論に至った」と説明した。

なお、同大学は既設の工学部と薬学部の一層の充実に努め、引き続き地域に貢献していくとしている。

「医療保健学部(仮称)」および「厚狭キャンパス構想」は2023年10月に公表され、同大学と市が設置に向けて検討を進めてきた。

医療保健学部(仮称)は理学療法士、診療放射線技師、臨床工学技士、看護師、保健師、作業療法士、臨床検査技師などの国家資格につながる3学科を設置する計画で、各学科の入学定員は40名、合計120名を予定していた。修業年限は4年で、地域社会が抱える少子高齢化や人口減少などの課題に対応し、チーム医療をはじめとする医療分野で地域のキーパーソンとなる人材を育成する構想だった。

近年は資材費や労務費が大幅に高騰しており、大学の収入と市の支援だけでは収支計画の成立が見込めなくなったという。厚狭キャンパスの候補地だった県立厚狭高校南校舎跡地について、市は老朽化した厚狭小学校の建て替え地とする方針に変更した。

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