札幌医科大学は医学部入試制度において、道内での勤務などを条件とする「地域枠」の定員を3分の1削減し、卒業後の就職先などに条件を設けない一般枠を2倍以上に増やす抜本的な改革案をまとめた。2028年度の新入生からの実施を見込む。
今回の改革によって全国から幅広く受験者を集めることで競争性を高め、より優秀な人材を確保する狙いがある。
同大学では現在、入学定員の80%余りを地域枠が占めている。しかし、少子化に加え、卒業後の進路が制限されることを避ける受験生が増え、2026年度の受験者数は定員110人に対して過去最低の300人余りにとどまった。
地域枠は地域医療の担い手を増やす目的で設けられたが、確約書に法的拘束力がないことから卒業後に道外へ出てしまう事例もあったという。卒業後に同大学で働くことを条件とする地域枠は廃止する一方、道内高校出身者を対象とする枠は増やす予定だ。
一方、地域枠の削減だけで道内の医師確保につながるかは不透明である。専門家は、オンラインによる指導の充実など、地方で働きながら医療技術を学び、キャリアを形成できる環境を大学、医療機関、行政が連携して整える必要があると指摘している。
関連リンク
札幌医科大学 入試制度の抜本改革案まとめる 「地域枠」削減 地域医療は