受験期間は、子どもだけでなく保護者も不安や悩みを抱えやすい時期です。特に、子どものモチベーションをどのように維持・回復させればよいのか、悩んでいる保護者は少なくありません。
本記事では、塾・予備校に通っている、もしくは通っていた子どもを持つ保護者500名を対象に、「塾・予備校比較ナビ(株式会社ジェイディーネット)」が実施した「受験期間中の子どもとの関わり方」についてのアンケート結果を紹介します。
実際に保護者が直面する悩みや、子どもへのサポート内容などを確認しましょう。
| 調査概要:受験期間中の子どもとの関わり方についてのアンケート 調査期間:2026年6月18日 ~ 2026年6月22日 調査方法:インターネット調査 回答数:500人 注意事項:本アンケートは複数回答の設問も含まれているため、回答割合の合計が100%を超えることがあります。 |
Q1. お子さまの受験勉強に、どの程度関与していますか

まずは、子どもの受験勉強に保護者がどの程度関与しているかを見ていきましょう。
「非常に積極的に関与している(33%)」と「やや関与している(38%)」というアンケート結果を合わせると、全体の約7割の保護者が受験勉強に関与していることがわかりました。近年は、入試制度の複雑化などにともない、子どもだけで情報を収集したり、学習スケジュールを立てたりするのは容易ではありません。
そのため、塾の送迎やスケジュール管理、学習環境の整備など、保護者としてできるサポートに力を入れている家庭が多いと考えられます。
一方で、「あまり関与していない(17%)」「ほとんど関与していない(13%)」など、受験勉強に関与していない層も一定数いました。親が必要以上に子どもの勉強に介入すると、やる気を奪うケースもあります。この回答からは、適度な距離感を保ち、子どもの自主性を尊重する姿勢が読み取れます。
Q2. お子さまの成績や模試結果を確認する頻度はどのくらいですか

子どもの成績や模試結果の確認頻度について、最も回答を集めたのは「ほとんど確認している(34%)」で、「毎回確認している(29%)」が次いでいます。「時々確認している(23%)」も合わせると、8割以上の保護者が子どもの成績に関心を寄せていることがわかります。
受験期間中は、学校の成績や模試の結果を踏まえて学力を把握し、志望校に届くか確認することが欠かせません。このアンケート結果からは、子どもの学力に関する客観的なデータを保護者も把握しようとしていることがうかがわれます。
少数ながら「ほとんど確認していない(14%)」という回答もあります。親が過度に口を出してしまうと、子どもの学習意欲を削ぐかもしれません。確認する頻度を最低限に留めることで、1回1回の結果ではなく、より俯瞰的に成績を把握できる効果も期待できます。
Q3. 受験期間中、お子さまのストレスや不安にどのように対応することが多いですか

受験生のストレスや不安への対応で、最も多かったのは「話をじっくり聞く(30%)」です。子どもが進路で悩んでいるときや成績が停滞しているとき、親身に話を聞いてあげることで、不安やストレスを軽減できる可能性があります。
「言葉で励ます(18%)」や「勉強方法や対策をアドバイスする(17%)」といった回答からは、子どもとコミュニケーションを取りながら、前向きなサポートをしている保護者の多さがわかります。親の適度な声かけやアドバイスが、子どもの自信を取り戻したり、モチベーションを維持したりするきっかけになるケースもあるでしょう。
一方で、「そっと見守るようにしている(21%)」や「特に対応していない(13%)」など、子どもと適切な距離感を保っている層も目立ちます。受験生は些細な言動でストレスが溜まることがあるため、無理に干渉せずに対応している保護者の姿が見えてきます。
Q4. 受験を前に、お子さまとの関わり方で最も難しい・不安に感じることは何ですか

保護者が抱える不安などについてのアンケートでは、「子どものモチベーションを維持・回復させること(23%)」が最も回答を集め、全体の2割以上を占めました。受験勉強は長期にわたるため、子どものモチベーション管理に頭を悩ませる保護者の多さが目立ちます。
次いで回答を集めたのは、「不安やストレスを抱えているときの接し方(16%)」で、「勉強するよう促す声かけのタイミングや言い方(12%)」、「成績が伸び悩んだときのフォロー(10%)」が続きます。受験が近づくにつれ、子どもの緊張感は高まっていく傾向にあるため、適切な接し方やフォローについて不安を抱えている保護者が多いといえます。
また、保護者自身の内面的な課題として、「子どもと適切な距離感を保つこと(7%)」や「親自身の不安や焦りをコントロールすること(5%)」といった回答も見られました。親の過干渉や不安は子どものプレッシャーにもなるため、ほど良い距離感を保とうとする保護者の苦労が伝わってきます。
Q5. 受験期間中、お子さまとの関わり方について、意識していることや工夫していることは何ですか(複数回答)

受験生への関わり方で意識・工夫していることに関するアンケートでは、1位が「精神面のサポート(励ましや相談相手になることなど)(38%)」、2位が「生活面のサポート(睡眠・食事・健康管理など)(37%)」となりました。いずれも、子どもに対する直接的なサポートというよりは、間接的なサポートであることが特徴です。
「学習環境を整えること(19%)」という回答も踏まえると、あくまで伴走者として受験期間を支える保護者が多い傾向にあります。
また、「子どもの自主性を尊重し、見守ること(33%)」や「プレッシャーをかけないようにすること(33%)」といった内容も上位を占めました。子どもの自主性や気持ちを尊重し、適度な距離感で支えようとする姿勢もうかがえます。
一方で、「学習面のサポート(計画や進捗の確認など)(28%)」を意識・工夫しているという回答も見られました。模試や入試の日程、塾・予備校の授業日程などについて、保護者と子どもで共有しておけば、計画的に学習を進めやすくなります。
Q6. 受験に向けた子どもとの関わり方について、塾・予備校に期待するサポートは何ですか(複数回答)

子どもとの関わり方について塾・予備校に期待するものとして、最も回答を集めたのは「子どもの学習意欲・モチベーションを高めるサポート(39%)」です。Q4の回答では、「子どものモチベーションの維持・回復」に頭を悩ませる保護者が多かったこともあり、プロによる支援への期待の大きさが表れています。
また、「志望校選びや進路相談(33%)」や「学習計画や進捗管理のサポート(32%)」、「子どもの不安やストレスへのメンタルフォロー(30%)」など、勉強そのものだけではなく、包括的なサポートを期待する声も上がりました。
「受験に関する情報提供(入試制度・受験動向など)(18%)」という回答も見逃せません。特に近年は入試制度が多様化していることもあり、塾・予備校のより詳しい情報提供を望んでいる家庭も多いでしょう。
さらに、「保護者向けの声かけ・接し方に関するアドバイス(17%)」や「保護者が受験の悩みを相談できる機会(個別面談など)(13%)」、「保護者向け説明会・父母会の定期開催(9%)」など、保護者側のフォローにも注目が集まっています。
塾・予備校の父母会などに参加すれば、入試に関する最新情報や、保護者ができるサポート内容についての情報が共有されます。保護者側の不安を解消し、親子で受験期間を乗り越えるための重要なヒントをもらえるかもしれません。
実際に大手予備校の「東進」では、定期的な父母会を通じて、大学入試に関する最新情報や東進の指導方針、時期ごとの家庭でできるサポート内容などに関する情報を共有しています。
「成績・学習状況のオンライン確認機能(16%)」について期待するという回答も見られました。最近は生徒だけでなく、父母も閲覧可能なシステムを提供している塾・予備校があります。
例えば、東進の学習管理システム「東進学力POS」を利用すれば、受講状況や東進模試の結果などを、生徒だけでなく保護者もオンライン上で閲覧可能です。
まとめ
今回の調査では、多くの保護者が子どもの受験を支えており、特に生活面や精神面でのサポートに力を入れていることがわかりました。
また、塾・予備校に対しては、受験生のモチベーション向上やメンタルフォロー、保護者との連携などに関するサポートが強く求められています。
父母会や学習管理システムなど、塾・予備校ならではのサポートを十分に活用することが、親子で合格を目指すうえでの大きな支えとなるでしょう。