どんな特徴の塾・予備校を選ぶべき? 大手・中堅・特化型、大学受験予備校を一覧で紹介

大学受験のために予備校を選ぼうと考えているものの、どのような予備校があるのか、その全貌をつかめていないために足踏みしている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、どのような予備校があるのかを、大手、準大手・中堅、個別指導、総合型選抜・学校推薦型選抜特化、医学部受験特化、上位校受験特化といったカテゴリーに分けて紹介します。予備校選びに迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

大手予備校それぞれの特徴は?

誰もが一度は名前を聞いたことがあるような大手予備校は、他のタイプの予備校と比べても桁違いの合格実績を誇っています。その華々しい実績は百戦錬磨の実力派講師陣によるハイレベルな授業によって生み出されたものです。大手予備校の授業は、講師が大人数に対して一方通行で行うライブ授業や動画授業がほとんどですが、レベル分けがされているのでどのような学力の人でも安心して受けられます。

また、全国規模の模試を実施している大手予備校は、多くの生徒のデータや問題を所有しているため、難関大学はもちろん、全国各地のあらゆるレベルの大学受験に対応しています。さらに、蓄積された膨大なデータに基づいて生徒一人一人にピッタリなカリキュラムや教材を用意し、的確なサポートをしてくれます。

このような大手予備校にはどんな特徴があるのでしょうか。以下より、東進ハイスクール・東進衛星予備校、河合塾・河合塾マナビス、駿台予備学校、代々木ゼミナール・代ゼミサテライン予備校といった4つの大手予備校の特徴について解説します。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校は、日本全国に約1000の校舎を構える大手予備校です。2023年には845人の東京大学現役合格者、472人の京都大学現役合格者、1791人の医学部医学科現役合格者、3523人の早稲田大学現役合格者、2218人の慶應義塾大学現役合格者を輩出しています。これほど多くの現役生を難関大学現役合格に導いている予備校は、東進ハイスクール・東進衛星予備校をおいて他にありません。

東進ハイスクール・東進衛星予備校の何よりの特徴は、100万人を超える指導経験と膨大なデータ分析によって導き出された「勝利の方程式」に基づく独自の合格システムにあります。大学受験のプロフェッショナルによる12段階ものレベル別の豊富な授業、モチベーションを高める担任指導、最先端の学習システムなどにより、合格までの道のりを徹底敵にサポートします。

河合塾・河合塾マナビス

河合塾・河合塾マナビスは、全国各地に約500の校舎を構える老舗の大手予備校です。2023年には、現役生・浪人生を合わせて1321人の東京大学合格者、1377人の京都大学合格者、4204人の医学部医学科合格者、5849人の早稲田大学合格者、3608人の慶應義塾大学合格者を輩出しています。これらの数字は、数ある予備校の中でもトップクラスです。

河合塾・河合塾マナビスの強みは、あらゆる受験生のニーズに応える多彩なコースを提供している点にあります。河合塾では質の高い対面授業を、河合塾マナビスでは映像授業と個別指導を受けられます。また、難関大学・医学部合格はもちろん、美術系大学や海外大学合格を目指すコースの選択も可能です。

さらに、ホームルーム制度も充実しているため、学習プランを立てたり、学習ペースを管理したりすることに自信がない人も安心して通うことができます。

駿台予備学校

駿台予備学校は、都心部や大都市を中心に32の校舎を構える有名な大手予備校です。2023年には現役生・浪人生を合わせて1409人の東京大学合格者、1372人の京都大学合格者、3672人の医学部医学科合格者、3484人の早稲田大学合格者、2647人の慶應義塾大学合格者を輩出しています。「駿台予備学校は難関大学志望者向け」と言われるだけあって、特に難関国立大学の合格実績は他の予備校の追随を許しません。

駿台予備学校の大きな特徴は、大手予備校にしては珍しく、20~30人という少人数制の双方向授業を行っている点にあります。講師は生徒の反応を確認しながら授業を進めていくため、生徒は授業内容を深く理解できます。

また、クラス担任による手厚いサポートや最先端AIを利用し、効率良く受験勉強に取り組めます。

代々木ゼミナール・代ゼミサテライン予備校

代々木ゼミナールは東京・札幌・新潟・名古屋・大阪・福岡に8つの直営校を、代ゼミサテライン予備校は全国に約550の校舎を構えています。具体的な合格者数は公開していませんが、2023年には東京大学や京都大学といった難関国立大学や、早稲田大学や慶應義塾大学といった難関私立大学の合格者を多数輩出しています。

代々木ゼミナール・代ゼミサテラインの特筆すべき点は、きめ細やかなサポート体制にあります。大学受験のプロである講師、学習はもちろん、生活に関する相談にも応じるクラス担任、各教科のエキスパートである学習アドバイザー、元代ゼミ生の現役大学生である先輩チューターなど、多くのスタッフが生徒一人一人を徹底的にサポートします。そのため、生徒は安心して志望大学合格を目指せます。

準大手・中堅予備校ってどんな雰囲気? それぞれの特徴は?

準大手・中堅予備校は、大手予備校ほどの知名度や実績はないものの、大手予備校よりも比較的リーズナブルに質の高い学習環境を提供していることから、高い注目を集めています。

準大手・中堅予備校の強みは、大手予備校に引けを取らない独自の学習システムや、大手予備校にはない地域密着性にあります。それらの強みを活かし、特定の大学の合格実績において大手予備校以上の成果を上げているところも少なくありません。

志望大学が固まっていたり、地方の大学を受験しようと考えていたりする人で、比較的少人数の仲間と志望大学合格を目指したいと考えている人は、大手予備校よりも準大手・中堅予備校を選んだ方がよいでしょう。

それでは、以下より、準大手・中堅予備校の代表として、四谷学院、臨海セミナー、早稲田アカデミー、佐鳴予備校について解説します。

四谷学院

四谷学院は、日本全国に32の校舎を構える比較的知名度が高い準大手・中堅予備校です。具体的な人数は明らかにしていませんが、2023年には理系・文系を問わず、東京大学や京都大学、早稲田大学や慶應義塾大学といった名だたる難関大学の合格者を多数輩出しています。

四谷学院の大きな特徴は、独自の学習システムである「ダブル教育」にあります。科目ごとやレベルごとにクラスを編成する「科目別能力別授業」と、中学1年生レベルから東京大学受験レベルまで55のステップを踏む「55段階個別指導」により、高校生からブランクがある社会人まで、さまざまな生徒の大学受験をサポートします。

臨海セミナー

臨海セミナーは、神奈川を拠点とし、東京・大阪・千葉・埼玉に500以上の教室を構えている準大手・中堅予備校です。2023年には169人の東京大学合格者、359人の早稲田大学合格者、205人の慶應義塾大学合格者、236人の上智大学合格者、1841人のMARCH合格者を輩出しており、近年は特に首都圏にある有名私立大学の合格者数を大きく伸ばしています。

臨海セミナーの特筆すべき点は、大学受験にまつわるさまざまなニーズに応えるため、「高3コース」と「個別指導臨海セレクト」の2コースを用意している点にあります。高3コースでは、私立大学受験・国公立大学受験・東大受験といったレベル別の集団授業を実施。個別指導臨海セレクトでは、独自の徹底指導プログラムによって志望大学合格を目指します。

早稲田アカデミー

早稲田アカデミーは、東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城に170以上の校舎を構える準大手・中堅予備校です。2023年には68人の東京大学現役合格者、74人の医学部医学科現役合格者、177人の早稲田大学現役合格者、122人の慶應義塾大学現役合格者を輩出しており、特に同予備校の東大必勝コース(1組)に在籍した生徒の東京大学進学率は約77%、早慶大必勝コース文系1組に在籍した生徒の早慶上智大進学率は約62%に上っています。

早稲田アカデミーの強みは、情熱的な対面ライブ授業と高いサポート力にあります。現役合格にこだわる早稲田アカデミーは、学んだ内容をしっかりと定着させるため、スモールステップの原理に基づく復習型授業を展開。さらに、進路指導や個別面談、進路ガイダンス、保護者会などを定期的に実施し、大学受験に臨む生徒とその保護者を徹底的にサポートします。

佐鳴予備校

佐鳴予備校は、静岡・愛知に約200の校舎を構える地域密着型の準大手・中堅予備校です。2023年には東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学など、国立・私立ともに多くの難関大学合格者を輩出しています。

注目すべきは東海地区の国公立大学合格者の多さです。中でも、旧七帝大の一つである名古屋大学に112人の生徒を合格させていることは、特筆に値するでしょう。

佐鳴予備校の何よりの特徴は、教師の質に強くこだわっている点にあります。佐鳴予備校は、毎年数千人の講師志望者の中から、学力はもちろん、人間性に優れている人や熱意にあふれている人を採用。採用後は厳しい研修を課し、日本教育士資格の取得を奨励して講師の質を高め続けています。こうして磨き上げられた講師たちが提供する授業が、多くの生徒を志望大学合格に導いているのです。

個別指導塾の特徴は?

個別指導塾はその名の通り、集団授業ではなく個別指導を受けることで大学合格を目指す塾のことです。講師と生徒が1対1の個別指導塾もあれば、1対2や1対3のところもあります。中には授業を行わないとうたう個別指導塾もあり、一口に個別指導塾と言っても実にさまざまです。

個別指導塾の大きなメリットは、他の生徒に気兼ねすることなく授業に臨める点にあります。あくまで自分のペースで学習に取り組めるため、授業についていけなくなってしまうことを心配する必要がありません。集団授業に参加する学力が身に付いているか自信がない人や、マイペースで受験勉強を進めたいと考えている人は、個別指導塾を選ぶとよいでしょう。

それでは、以下より、明光義塾、東京個別指導学院・関西個別指導学院、武田塾といった有名な個別指導塾の特徴について解説します。

明光義塾

明光義塾は、全国各地に1700以上の教室を構える大手の個別指導塾です。具体的な人数は公表していませんが、2023年度には横浜国立大学や近畿大学、首都大学東京、関西学院大学、中央大学、明治大学など、さまざまな国公立大学や私立大学の合格者を輩出しています。

明光義塾の大きな特徴は、英語4技能対策コースを設けるなどし、新大学入試の攻略に力を入れている点にあります。加えて、綿密な学習計画や進捗管理、マンツーマンのきめ細やかな個別指導のほか、受験ノウハウが豊富な講師の授業を受けられる「MEIKO MUSE」という映像学習などにより、さまざまな生徒の大学受験をサポートしています。

東京個別指導学院・関西個別指導学院

東京個別指導学院・関西個別指導学院は、東京・神奈川・埼玉・千葉・京都・大阪・兵庫・愛知・福岡に260以上の教室を構える大手の個別指導塾です。2023年度には、東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの難関大学をはじめとするさまざまな大学に数多くの合格者を輩出しています。

東京個別指導学院・関西個別指導学院の強みは、教育業界大手のベネッセグループならではの情報力と指導力にあります。膨大なデータに基づいてつくられるオーダーメイドのカリキュラムや、志望大学の入試問題を意識した実戦演習、生徒が自ら選ぶ担当講師による1対1もしくは1対2の個別指導などにより、最短距離で志望大学合格を目指せます。

武田塾

武田塾は、日本全国に400以上の校舎を構える準大手・中堅の個別指導塾です。具体的な合格者数は公開していないものの、2023年度には東京大学、京都大学、大阪大学、一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学など、名だたる大学の合格者を多数輩出しています。

武田塾の何よりの特徴は、授業をしないという点にあります。武田塾は、1冊の参考書を完璧に「できる」ようになることを目指す自主学習こそが最善の方法とし、「授業をしない」「完璧になるまで絶対先に進まない」「参考書を使えば復習が楽になる」「自学自習の徹底管理」といった四つの逆転合格ポイントを守ることにで、生徒を志望大学合格に導いています。

総合型選抜・学校推薦型選抜に特化した塾・予備校もある! それぞれの特徴を紹介

かつてのAO入試にあたる総合型選抜や、かつての指定校推薦入試や公募推薦入試にあたる学校推薦型選抜に挑戦しようと考えている人には、総合型選抜・学校推薦型選抜に特化した塾・予備校がおすすめです。このような塾・予備校では、志望理由書や小論文の書き方から面接やプレゼンテーションのテクニックまでしっかりと指導してくれます。

大手予備校などでも総合型選抜・学校推薦型選抜の対策講座を提供していますが、総合型選抜・学校推薦型選抜に特化した塾・予備校の合格実績は桁違いです。その秘訣は、総合型選抜・学校推薦型選抜対策に特化しているからこそ蓄えている圧倒的なノウハウと情報量にあります。

総合型選抜・学校推薦型選抜に特化した塾・予備校には、どのような特徴があるのでしょうか。以下より、早稲田塾、栄光ゼミナール大学受験ナビオ、トフルゼミナールといった三つの塾・予備校を挙げ、それぞれの特徴について解説します。

早稲田塾

早稲田塾は、東京・神奈川・千葉に12の校舎を構えています。2024年度には170人の慶應義塾大学合格者、65人の早稲田大学合格者、109人の上智大学合格者、19人の国際基督教大学合格者を輩出しました。総合型選抜・学校推薦型選抜において、これほどの合格実績を誇っている塾・予備校は、早稲田塾をおいて他にはありません。

早稲田塾の大きな特徴は、独創的で多様なカリキュラムにあります。ディスカッションを通して表現力を育む「総合型・学校推薦型選抜特別指導」、講師による講評に加え、受講生同士の講評と再執筆によって論文執筆の技術を磨く「論文系講座」、一般選抜への備えも万全にする「東進講座」、英語4技能を磨く「英語特訓道場」など、さまざまなカリキュラムによって総合型選抜・学校推薦型選抜を突破する力を養います。

栄光ゼミナール大学受験ナビオ

栄光ゼミナール大学受験ナビオは、東京・埼玉・神奈川・千葉・栃木・宮城に43の教室を構えている塾・予備校です。2022年にはグループ全体で951人の学校推薦型選抜合格者、499人の総合型選抜合格者を輩出しています。

栄光ゼミナール大学受験ナビオの特筆すべき点は、小論文や面接対策はもちろん、定期テスト対策にも力を入れていることです。総合型選抜・学校推薦型選抜では、従来のAO入試・推薦入試以上に学力が重視されます。そのため、栄光ゼミナール大学受験ナビオは、評定における比重が大きな定期テスト対策に注力し、総合型選抜・学校推薦型選抜の出願資格を獲得するところからサポートしています。また、総合型選抜・学校推薦型選抜に落ちたときのことを想定し、大学入学共通テストや一般入試の対策も実施しています。

トフルゼミナール

トフルゼミナールは、全国各地に17の校舎を構える塾・予備校です。2024年度には66人の早稲田大学国際教養学部合格者、71人の上智大学国際教養学部合格者、65人の国際基督教大学合格者など、多数の大学・学部で総合型選抜・学校推薦型選抜の合格者を輩出しています。

トフルゼミナールの強みは、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学、国際教養大学、東京外国語大学、東京大学など、あらゆる大学の総合型選抜・学校推薦型選抜対策を用意している点にあります。加えて、トフルゼミナールは英語対策に特化した塾・予備校でもあります。そのため、英語に大きな比重を置いている総合型選抜・学校推薦型選抜を受験しようと考えている人におすすめです。

医学部を目指すなら医学部受験に特化した塾・予備校がおすすめ

医学部を受験すると決めている人には、医学部受験を突破するための高い学力はもちろん、志望理由書や小論文の書き方から面接のテクニックまでをしっかりと身に付けられる医学部受験に特化した塾・予備校がおすすめです。

大手予備校をはじめとする一般的な塾・予備校でも医学部合格を目指すことは可能ですが、医学部受験に特化した塾・予備校の方が医学部受験のノウハウや情報をより多く蓄えているため、脇目を振らずに最短距離で医学部合格を目指せます。

それでは、以下より、メディカルラボ、野田クルゼ、TOMASといった三つの医学部受験に特化した塾・予備校の特徴について解説します。

メディカルラボ

メディカルラボは、日本全国に26の校舎を構える医学部受験に特化した塾・予備校です。2023年度には205人の国公立大学医学部合格者、978人の私立大学医学部合格者、16人の国公立大学歯学部合格者、175人の私立大学歯学部合格者を輩出しています。

メディカルラボの何よりの特徴は、「6つの合格メソッド」にあります。完全個別主義という考え方のもとに編まれる「個別カリキュラム」、分かったつもりや分かったふりを見逃さない「1対1の個別授業」、医学部受験を熟知した7人の「プロ講師陣」、合格最低点を取ることを目指すなどの「戦略的対策」、全国各地の医学部の「情報収集・分析力」、個別担任や現役医大生による「学びのサポート」により、医学部合格に導きます。

野田クルゼ

野田クルゼは、東京都千代田区神田駿河台に校舎を構える医学部受験専用の塾・予備校です。校舎はただ一つしかないのにもかかわらず、2023年には190人の医学部1次試験合格者、107人の医学部2次試験合格者を輩出しています。

野田クルゼの強みは、高校3年生や高卒生はもちろん、高校1年生からでも本格的な医学部対策をできる点にあります。野田クルゼは医学部専門予備校にしては珍しく、高校1年生だけの集団授業を用意。事前の予習を必要としない少人数制の復習型授業や苦手分野を克服できる個別特訓、医学部特化判定のクルゼ模試などにより、多くの生徒の学校生活と医学部受験の両立を支えています。

TOMAS

TOMASは、東京・神奈川・埼玉・千葉に100以上の校舎を構え、医学部受験に特化したコースを設けている塾・予備校です。2023年度には京都大学や東京医科歯科大学をはじめとするさまざまな大学の医学部合格者を228人輩出しています。

TOMASの大きな特徴は、安心して医学部受験に臨める環境が整えられている点にあります。数ある個別指導塾の中でも、医学部を含む多くの難関大学合格者を輩出してきたTOMASは、医学部合格実績を持つプロ講師による1対1の個別指導を提供しています。特に、「メディックTOMAS」という本格的な医学部受験専門個別指導コースを提供している校舎は、現役の難関医大生による指導を受けられるオープンスペースや自習室を設け、万全の体制で医学部受験をサポートしています。

上位校受験に特化した塾・予備校を選ぶのも1つの選択肢 それぞれの特徴は?

東京大学や京都大学、早稲田大学や慶應義塾大学といった上位校の受験を見据えている人には、上位校の受験ノウハウを十分に蓄え、同じく上位校の受験を目指す生徒だけが多く集まる上位校受験に特化した塾・予備校がおすすめです。

大手予備校をはじめ、上位校の合格実績が豊富な塾・予備校は少なくありません。しかし、上位校受験に特化した塾・予備校の方が上位校合格に注力している分、本気で上位校合格を目指すための環境が整えられています。

ここからは、上位校受験に特化した塾・予備校の代表として、鉄緑会、Z会の教室、研伸館といった三つの塾・予備校を取り上げ、それぞれの特徴について解説します。

鉄緑会

鉄緑会は、東京都渋谷区代々木に校舎を構える上位校受験特化の塾・予備校です。2023年度には520人の東京大学合格者、355人の国公立大学医学部合格者、95人の慶應義塾大学医学部合格者を輩出しています。中でも、東京大学理科三類の定員に占める鉄緑会生の割合は約40%に上っています。

鉄緑会の大きな特徴は、講師から生徒まで、全てがトップレベルである点にあります。鉄緑会の講師は、ほぼ全員が東京大学の卒業生や現役生。生徒についても、開成や桜蔭といった中高6年一貫校の東大進学有名校に通う人だけを指定校生徒として受け入れており、ハイレベルな仲間とともに東京大学合格を目指すことができます。

Z会の教室

Z会の教室は、東京・神奈川・埼玉・大阪・兵庫・京都・奈良・静岡・宮城に29の教室を構えた塾・予備校です。2023年度には、118人の東京大学合格者、97人の京都大学合格者、28人の国公立大学医学部医学科合格者、392人の早稲田大学合格者、260人の慶應義塾大学合格者を輩出しています。

Z会の教室の何よりの特徴は、難関大学合格に欠かせない記述力・論述力を鍛えられる添削指導にあります。ハイレベルな通信教育を提供しているZ会は、教室においても家庭学習を重視。自立的な学習姿勢が身に付くように促し、自ら思考する力や思考したことを表現する力を養います。

研伸館

研伸館は、兵庫・大阪・京都・奈良に8つの校舎を構える上位校受験に特化した塾・予備校です。2023年度には71人の東京大学合格者、82人の京都大学合格者、93人の大阪大学合格者、72人の神戸大学合格者を輩出しており、特に関西にある難関国立大学の受験に関しては、高い実績を誇っています。

研伸館の強みは、分かりやすい授業ときめ細やかなサポートにあります。その授業では、核となる理論や考え方をとことんかみ砕いて解説し、大学受験本番においてどのような問題が出題されても正解を導き出す真の合格力を養います。また、講師と進学アドバイザーが一丸となって行うカウンセリングや、出席できなかった授業を映像で視聴できるVOD授業システムなどもあり、生徒は難関大学合格までの道のりをしっかりとサポートしてもらえます。


カテゴリー別の塾・予備校が分かったところで、次にあなたに合った塾・予備校の選び方の記事を読んでみてください。