【東京私大教連】首都圏私立大学の入学費用が過去最高を記録

東京地区私立大学教職員組合連合(以下東京私大教連)が実施した「私立大学新入生の家計負担調査」によると、2024年度に首都圏の私立大学に入学した自宅外通学生の場合、「受験から入学までの費用」は231万4781円と過去最高を記録した。(前年比0.5%増)

特に、自宅外通学生は受験費用に加え、家賃、敷金・礼金、生活用品などの費用がかかる。初年度納付金の136万5281円に毎月の仕送りを合計すると、入学の年にかかる費用はトータルで約313万円と非常に高額だ。

自宅外通学者の場合、世帯収入に対する入学費用の負担率は「32.1%」にものぼる。

学費などを借入れた家庭は全体の14.7%で、借入額の平均は203万1000円と過去最高を記録した。なお、自宅通学者の平均借入額は166万9000円のところ、自宅外通学者は247万円と80万円もの差が開いている。

91.8%の家庭が負担を「重い」と感じており、奨学金制度や国からの直接助成制度の拡充を求める声が多く寄せられている。

「私立大学新入生の家計負担調査2024年度」は、1都2県(東京、埼玉、栃木)にある9校の私立大学・短大に入学した新入生の保護者を対象とする。2024年度の調査は5月~7月に実施され、有効回答数は3,910件だった。

関連リンク

私立大学新入生の家計負担調査2024年度

私立大学新入生の家計負担調査

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