受験生は大学の情報収集にもスマホを活用 Studyplusトレンド研究所が調査

Studyplusトレンド研究所は2024年3月5日、受験生の進路決定プロセスを把握するために実施したアンケート結果を公表した。スマートフォンやSNSの普及によって、日常生活の中で大学を知ったり興味を持ったりする学生が増えており、デジタル上の情報が志望校選びにも影響している。

調査は2023年12月6日から8日までの間、全国の高校3年生、大学生などを対象に、学習管理アプリ「Studyplus」上で実施。計840人から回答を得た。

受験生が志望校を決定するまでのステップについては、「情報収集」からスタートする割合が最も多く全体の27.4%。ついで「大学を知る・興味をもつ」からのスタートが15.4%だった。

「情報収集」からスタートした受験生は、「大学を知る・興味をもつ」のステップに移行し、逆に「大学を知る・興味をもつ」からスタートした受験生は次に「情報収集する」のステップに移行する傾向が見られた。

また、大学を知ったきっかけについて尋ねたところ、「学校や塾の先生からの紹介」が48.8%と最も多く、「学校の先輩・友達から」41.9%、「家族から」38.8%と続いたが、4番目に多いのは「YouTube」で22.5%。さらに大学進学情報サイト、SNS、インターネット検索などデジタルのチャネルが続いた。

こうした結果について同研究所は、高校生の間でYouTubeやSNSが普及し、日常生活の中で「大学を知る・興味をもつ」機会が増えたことで、知っている大学の情報収集を進めるパターンにつながっていると分析。こうした傾向は「スマホ時代ならでは」のものだとしている。

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『“スマホ時代”の受験生進路モデル』を公開、学校・塾・家族に次いで大学を知るきっかけは“YouTube” ~受験生が大学を認知・情報収集するチャネルのデジタルシフトが鮮明に~

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