日本政策金融公庫は2020年10月30日、2020年9月に実施した教育費負担の実態調査の結果を発表した。それによると、子供1人当たりの高校入学から大学卒業までの教育費用は965万1000円であり、前年よりも26万円増加したという。
日本政策金融公庫の発表では、子ども1人当たりの入学費用は、高校が前年より6万2000円増の36万5000円、高専・専修・各種学校が前年より6万6000円減の50万4000円、短大が前年より2万9000円減の60万4000円、大学が前年より6万9000円増の89万7000円だった。
大学の入学費用については、私立大学の入学費用が、理系で前年より9万7000円増の94万2000円、文系で前年より8万5000円増の95万1000円。国公立大学の入学費用は、前年より5万6000円増の77万円となっている。
一方で1年間の在学費用は、高校が前年より2万9000円減の69万9000円、高専・専修・各種学校が前年より14万1000円減の130万6000円、短大が前年より20万2000円増の158万3000円、大学が前年より5万4000円増の157万3000円となった。
大学の1年間の在学費用を細く見ると、私立大学では理系が前年より7万9000円増の192万2000円、文系が5万5000円減の152万1000円だった。国立大学では、前年より8万円増の115万円となっている。
入学費用と在学費用の累計は、高校3年間で計算すると、前年より2万5000円減の246万2000円となった。大学4年間でかかる費用は718万9000円だったので、高校入学から大学卒業までにかかる費用の合計は、前年より26万円増の965万1000円となる。
なお、高校入学から大学卒業まで累計金額は、私立大学に入学した場合、文系で前年より16万円減の949万7000円、理系で前年より38万8000円増の1109万2000円。国公立大学に入学した場合、前年より35万1000円増の783万2000円となっている。
学費や塾代など教育費用は高額になりがちだ。予備校にかかる平均費用や安く抑える方法、おすすめの塾・予備校を紹介した記事も読んで、資金計画の参考としていただきたい。