2021年度大学入学共通テストの追試験、診断書の提出なしで受験申請が可能に

萩生田光一文部科学大臣は2021年1月14日、定例記者会見において、2021年度大学入学共通テストの新型コロナウイルス感染症対策に関し、診断書の提出ができない場合でも、追試験の受験申請を可能とすることを発表した。

大学入学共通テスト本試験の実施期日は、1月16日と17日の第1日程と1月30日と31日の第2日程に分かれる。第2日程は新型コロナウイルス感染症の影響に伴う学業の遅れに対応する選択肢を確保するために設けられた日程だが、疾病や負傷などのやむを得ない事情によって第1日程での受験ができない者のために設けられた追試験の日程でもある。さらに、疾病や負傷などのやむを得ない事情によって第2日程の受験ができない受験者のために、2月13日と14日に特例追試験の日程が設けられている。

当初、追試験の受験には診断書の提出が必要とされていた。しかし、新型コロナウイルス感染症の急拡大によって自宅待機者が増加していることを受け、新型コロナウイルスに感染した受験者が無理を押して試験場に足を運ぶことを防ぐため、自宅待機を要請されているなどの理由によって診断書の提出ができない場合でも、自己申告での追試験の受験申請を認めることにしたという。

萩生田大臣はこの件について、「ぜひ健康管理をしっかりしていただいて柔軟な対応をとっていただきたい。そして、万が一ご自身で意識がある場合には、他の受験生に迷惑をかけないように別の選択をしていただくことをお願いしたい」と、受験生に対してメッセージを送っている。

追試験もある共通テストだが、できれば本試験で受験したいものだ。万全な対策を練るためにも、共通テストの概要や科目選びに関する解説記事も読んでいただきたい。

[関連リンク]

萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和3年1月12日):文部科学省