文科省、AO・推薦入試はオンライン面接など評価方法の工夫を――中止・延期の大会・資格試験に代えて

文部科学省は2020年5月14日、2021(令和3)年度の大学入学者選抜において総合型選抜(旧AO入試)・学校推薦型選抜を実施する際、オンラインによる個別面接を取り入れるなどの配慮をするよう、全国の大学に対して要請した。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための緊急事態宣言が発せられる中、スポーツ・文化関係の行事、大会、資格・検定試験などが中止、延期、規模縮小などの対応を迫られている。

このような事態の重要性や緊急性を踏まえ、文科省は今回の要請を出した。具体的には、中止や延期などとなった大会や資格・検定試験などに参加できず、結果を記載できなかった入学志願者が不利益を被らないよう、評価の方法を工夫することを各大学に求めた。

また、ICTを活用したオンラインによる個別面接やプレゼンテーション、大学の授業へのオンライン参加、レポートの作成、実技動画の提出、小論文や入学後の学修計画書、大学入学希望理由書の提出など、さまざまな選抜方法の工夫を提案した。

帰国子女入試や社会人入試のほか、2020年中に実施される4月以外の入学時期に係る大学入学者選抜、編入学試験、大学院入学者選抜にも、同様の配慮を行うよう求めている。

コロナ禍を経て入試制度が変わってきている。2021年に導入された総合型選抜(AO入試)について、詳しい概要や実施大学、対策方法などを紹介した記事も読んで、参考にしていただきたい。

[関連リンク]

高等学校等の臨時休業の実施等に配慮した令和3年度大学入学者選抜における総合型選抜及び学校推薦型選抜の実施について(通知)