学校の9月入学に賛成か反対かについてアンケート調査した結果を、クロス・マーケティングが2020年5月7日に「新型コロナウイルス生活影響度調査」として発表した。それによると、子供の年齢が高い親ほど9月入学に反対の人が多いという。
同社は2020年5月4日、20~69歳の男女に対し、新型コロナウイルスが消費者の行動や意識に与える影響を把握するためのインターネット調査を実施。1472人から有効回答を得た。
同調査では、9月入学について賛成の立場を取る人は47.8%で、反対の立場を取る人は18.4%だった。男女の別、子供の有無で、差はあまり見られなかった。
ただし、幼児(3~6歳)から中学生の子供を持つ親では半数以上が賛成の立場を示したのに対して、高校生・大学生の子供の持つ親では賛成が3割半程度にとどまり、反対が3割強を占めた。このことから、子供の年齢が高くなるにつれて反対の人が多くなる傾向が明らかになった。
なお、賛成意見としては、「国際標準である」「受験シーズンをずらせる」などの理由からこの機会に変えた方がよいという意見や、「休業中の遅れを無理せず取り戻せる」などの意見が見られた。
一方、反対意見としては、「混乱期にさらなる混乱を招くのでは」という懸念や必要性に対する疑問のほか、これ以上休業することへの反対などが挙げられた。
クロス・マーケティングは、9月入学を「8月まで休業で9月から再スタート」と捉えるのか、「教育は再開しながら詰め込みなどの無理をせずに、来年9月までを一区切りで考える」と捉えるのかによって、賛成・反対に影響があるようだとしている。
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