2021年度の大学入学共通テスト出願状況――出願総数約53万人に対し、第2日程志願者わずか789人

大学入試センターは2020年10月15日、2021年度の大学入学共通テストの試験実施期日別出願状況を発表した。それによると、2020年10月14日時点の出願総数53万5244人のうち、2021年1月16日、17日の第1日程志願者は53万1907人だったが、同年1月30日、31日の第2日程志願者はわずか789人だったという。

第1日程志願者のうち、高等学校などを経由して出願した高等学校などの卒業見込者は44万7673人で、個人で直接出願した高等学校卒業者などは8万3445人だった。一方、第2日程志願者のうち、高等学校などの卒業見込者は788人で、高等学校卒業者などは1人だけだった。出願総数53万5244人に対して第2日程志願者は789人なので、第2日程の志願者が志願者全体に占める割合はたったの 0.1%だったことになる。

第2日程志願者の割合が0.1%にとどまった理由について、教育専門出版社の旺文社が分析している。それによると、第2日程は、新型コロナウイルス流行による約3カ月の学校休業を受け、受験生の学習時間を確保するために設けられた特例措置だが、試験会場が近くに設置されない可能性や、第2日程以降の入試日程がタイトになるなどのデメリットが広く認知され、多くの受験生が敬遠したことが第2日程の志願者を激減させたという。

なお大学入試センターは、重複出願などの確認、確認はがきの送付、試験場の指定を実施した後に確定する志願者数(試験実施期日別人数を含む)などの統計資料や試験場一覧については、12月上旬に発表するとしている。

大学入学共通テストへの対策はどのようなことをしているか調査した結果をまとめた記事も読んで、受験対策の参考にしていただきたい。

[関連リンク]

令和3年度大学入学共通テストの出願状況(出願期間終了後)

2021年入試改革 共通テスト第2日程志願者はわずか0.1%! 速報値で789人のみ!