大学入試への主体性評価の導入、約8割の受験生が賛成――一方で約7割が不安の声

大学入試における受験生の主体性評価についての意識調査を、2021年度入試を控える高校3年生200人を対象にODKソリューションズが実施し、その結果を発表した。それによると、一般選抜で主体性が評価されることに約8割の受験生が賛成している一方で、約7割の受験生が不安があると回答しているという。

主体性評価は、文部科学省が進めている大学入学者選抜改革の取り組みの一つだ。これが一般選抜に導入されれば、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」といった学力の3要素を多面的・総合的に評価できるよう、学力以外にも受験生自身の今までの取り組みや人柄も評価の対象になる。

本調査の結果によると、一般選抜で主体性が評価されることについて、「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した受験生の合計は78.5%だった。また、48%が「学業以外に打ち込んだことを評価してもらえる」、45%が「現状の学力よりも学習意欲・過程を評価してもらえる」、37.5%が「一回の試験の本番で失敗するリスクを避けられる」と、主体性評価に期待を寄せていた。

一方、主体性評価について「不安がある」「どちらかといえば不安がある」と回答した受験生は69%に上った。不安だと答えた理由として、64.0%が「評価基準がわからない」、55%が「採点者によって評価が変わってしまいそう」と回答している。

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