Withコロナ時代の総合型・推薦型選抜の出願者は増加傾向、県外への進学希望者は減少傾向に

コロナ禍における高3生の進路選択傾向を調べるために実施した「Withコロナ時代の進路指導と高校教育に関するアンケート調査」の結果を、高校生向けに大学などの進路状況を提供するさんぽうが2021年1月29日に発表した。それによると、本年度の大学入試では、総合型選抜と学校推薦型選抜の出願者は共に増加傾向にあった一方で、都道府県外への進学希望者は減少傾向にあったという。

同社は2020年12月16日〜25日にかけて、全国の高等学校進路指導部を対象に本調査を実施し、490校から有効回答を得た。その結果によると、総合型選抜出願者が「増えた」と回答した高校と学校推薦型選抜が「増えた」と回答した高校は共に30.2%で、増加傾向にあった。さんぽうはこれについて、入試制度変更の混乱とコロナ禍による不安から、早めに進学先を決定したい安全志向の学生が増えたためだと分析している。

一方、都道府県外への進学希望者が「増えた」と回答した高校は5.5%にとどまったのに対し、「減った」と回答した高校は22.4%に上った。このことについて同社は、2020年4月に発令された1回目の緊急事態宣言で都道府県境を越えての移動自粛が呼びかけられたことも影響したとしている。

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「Withコロナ時代の進路指導と高校教育に関するアンケート調査」報告①|株式会社さんぽうのプレスリリース