静岡大学は文理合わせて7学部を持つ、静岡県にある国立大学です。偏差値は58~63で、中堅レベルといえるでしょう。東京都や愛知県からも受験しやすい立地の良さや、地元就職への強さから人気の国立大学です。
この記事では静岡大学を目指す受験生に向けて、入試の仕組みや難易度、出題傾向と対策法、おすすめ塾・予備校を解説します。併せて、塾・予備校選びで迷っている方向けに、選び方のポイントについてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
静岡大学の入試制度や難易度

まずは静岡大入試の基本情報をお伝えします。
静岡大学の入試制度
静岡大学の学部は人文社会科学部・教育学部・情報学部・理学部・工学部・農学部・グローバル共創科学部の7つです。一般選抜は2月下旬の前期日程と、3月中旬の後期日程があります。ただし、後期日程を行なわない学科・課程があるので、事前に確認しておきましょう。
静岡大学は国立大学のため、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の受験が必須です。また、どの学部でも6~7教科8科目の受験が必要となります。2段階選抜ではなく、共通テスト・個別学力検査(二次試験)・調査書や志望理由書などを総合して合否が決まります。
静岡大学独自の個別学力検査では、英・国・数・理といった基本的な教科のほか、小論文が課される学部も多いです。該当する学部を受ける方は、小論文もしっかりと対策しましょう。
また、静岡大学では一般選抜のほかに、学校推薦型選抜と総合型選抜を行なっています。それぞれ、共通テストを課すものと課さないものがあり、対応する学部・学科が限られるため受験を検討している方は事前に確認しましょう。
静岡大学の難易度はどれくらい?
大手予備校である東進のデータによると、静岡大学の偏差値は58~63で、学部によって変動します。最も偏差値が高いのは、人文社会科学部社会学科の63です。
そのほかの学部では、グローバル共創科学部と農学部が61、教育学部、情報学部、理学部、工学部が学科によって58~62の間で変動しています。
静岡大学が公表している2023年度の入学試験成績データによると、最も偏差値が高い人文社会科学部社会学科において、共通テスト・個別学力検査の総得点での合格者得点率は、最高が77%、最低が66%です。
偏差値が58である教育学部教科教育学専攻国語教育専修の場合、最高が73%、最低が61%でした。
また、同じく偏差値58の工学部電子物質科学科の場合は、最高が74%、最低が60%となっています。
したがって、いずれの学部、学科を受験する場合も、共通テスト・個別学力検査合わせて、全体の6割以上を得点する必要があり、難易度は標準程度といえるでしょう。
なお、前述の合格者得点率とは年度が異なりますが、同じく静岡大学の入試データによると、最新の2025年度の実質倍率は、前期日程で0.9~3.4と学部や学科によって差があります。
ただ、最も偏差値が高い人文社会科学部全体での実質倍率は2.0となっているため、しっかりと対策をすれば合格を目指すことは十分可能といえるでしょう。
静岡大学の出題傾向と合格を目指せる対策法

続いて、静岡大学の個別学力検査の出題傾向と、その対策法をお伝えします。
英語は小説と自由英作文の対策を重点的に
静岡大学の英語は記述式です。設問にある“Answer in Japanese”(日本語で答えなさい)などの指示を見落としてミスをするともったいないので、よく読みましょう。
長文読解2題、誤文訂正、会話文、自由英作文と、バランス良く出題されます。自由英作文は配点比率が20~25%と大きいため、なるべくここに時間をかけられるようにしましょう。
小説の長文読解が出題されることがあるのも、静岡大学の英語の特徴です。予備校などで英語小説に特化した対策を行ないましょう。
また、論説文では時事問題が出題されています。普段から意識してニュースなどを見ておくと役立つでしょう。
国語は論説文の配点が6割、繰り返し演習を
国語は記述式で、論説文、古文、漢文の3題構成です。配点比率は論説文60%、古文/漢文が各20%で、論説文が重要になります。
出題数は少ないですが、そのぶん1問ごとの記述量が多めで、「300字以内」という出題も見られます。論旨を箇条書きなどでしっかり整理してから、文章にまとめるとよいでしょう。また、塾・予備校で論述の演習を行なってください。
古文・漢文は現代語訳のほか、内容理解を問う問題も出されます。傍線の箇所だけでなく全体を丁寧に読み、文章の趣旨を理解しましょう。
数学はⅢを含み、数列・ベクトル・微積分などが頻出
数学は、文系数学と理系数学に分かれています。学部ごとの分類は、以下のとおりです。
| 文系数学 | 理系数学 |
| ・教育学部 ・理学部〈生物科学科・地球科学科〉 ・農学部 ・グローバル共創科学部 | ・情報学部〈情報科学科〉 ・理学部〈物理学科・化学科・創造理学コース、数学科※〉 ・工学部 |
※理学部数学科はほかの学部・学科と問題が異なる
出題範囲は、どちらも数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列)・C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)で、一部学科・専修では数学Ⅲを含みます。
特に頻出の単元は「数列」「ベクトル」「微分・積分」「確率」「複素数平面」などです。特にベクトルを苦手とする受験生は多いですが、克服できれば周囲と差を付けられて合格に近づくので、力を入れて対策してください。
静岡大学を目指す受験生におすすめの塾・予備校7選

ここでは、静岡大学志望の受験生におすすめの塾・予備校を7つ、厳選してご紹介します。
東進ハイスクール・東進衛星予備校
全国的に有名な予備校の一つである東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)。「日本一の現役合格実績」を誇り、国立大学の受験対策にも強いです。2025年度は静岡大学に224名が合格しました。
東進では実力派講師による映像授業を中心に、さまざまな講座が用意されています。「志望校別単元ジャンル演習講座」では、先輩たちの学習データとAIを活用し、自分のレベル・志望校にぴったりの演習問題を作成してくれます。
「過去問演習講座」では、プロによる採点・添削指導・解説授業を受けられます。静岡大学の全学部に対応しており、おすすめの講座です。
また、東進は模試の質も高いため、定期的に受けてみましょう。静岡大学志望なら「全国有名国公私大模試」や「共通テスト本番レベル模試」がおすすめです。
秀英予備校
秀英予備校は静岡県内に多くの校舎があり、地元で通いやすい予備校です。2025年度は99名を静岡大学合格へ導いています。
秀英予備校では、志望校や学力レベルに合わせたオリジナルテキストを使用。特に演習量を重視しており、記述が多い静岡大学受験にぴったりのテキストだといえます。
また、秀英予備校では対面授業のほかに、個別指導や映像授業のコースを用意しているので、目的やスケジュールに合わせて選びましょう。個別指導は、相性の良い講師を自分で選べます。映像授業は秀英トップクラスの授業力のある人気講師が担当しており、わかりやすい授業となっています。
京進
京進は、特に関西圏の大学に強い予備校です。2025年度は大阪大学や神戸大学にそれぞれ40名以上、京都大学には26名が合格しており、静岡大学にも8名が合格しました。大学受験のコースは「京進の大学受験 TOPΣ」といい、京都府、滋賀県、愛知県に校舎があります。
京進の特徴は、脳科学に基づいた学習法を取り入れていることです。この学習法では、おもに「自ら考え学ぶ力」が身に付くとされているため、記述問題の出題が多い静岡大学の受験対策にも効果的です。
また、レベルや志望校別にコースが細かく分かれており、自分の目標に合わせてぴったりのコースを選択できます。静岡大学志望の人は難関国公立大学に対応している「ハイレベルコース」がおすすめです。
京進には受験のプロである担任と、大学生チューターがどちらも在籍しており、なんでも相談できる安心感があります。担任には学習計画や勉強方法など、チューターにはリアルな大学情報や実体験などを聞いてみましょう。
河合塾
河合塾は、全国規模で校舎を展開している大手予備校であり、長年にわたる受験指導実績と蓄積された入試データに基づいた高い分析力が強みです。2025年度の入試では、367名が静岡大学に合格しています。
また、河合塾は志望大学別・学力別にクラスを分け、生徒のレベルに合う授業を実施している点も特徴で、志望校と自分のレベルに合った学習を進められます。
さらに、河合塾ではチューター制度を導入しており、学業のみならずさまざまな悩みを相談可能です。そのため、志望校の受験対策だけでなく、メンタル面のサポートを重視する学生にもおすすめです。
駿台予備学校
駿台予備学校は、難関大学や医学部などを志望する学生からも高い支持を得ているのが特徴の予備校です。2025年度の入試では、96名が静岡大学に合格しています。
駿台予備学校の強みは、講師陣・教材・カリキュラムのレベルの高さで、より効率的に学習を進められるよう授業が設計されています。志望校に合わせて基礎~選抜まで4つのレベルに合わせて講座を選択することができるため、静岡大学合格に向けて自分のレベルで学習を進めることが可能です。
また、駿台予備学校では、自宅でも学習に関して質問できるアプリが活用されており、スマートフォンやタブレットを用いて疑問をすぐに解決できる点も魅力といえます。
四谷学院
四谷学院は、理解力を高めるための「科目別能力別授業」と、解答力を高めるための「55段階個別指導」の「ダブル教育」を実施しているのが特徴の予備校です。
科目別能力別授業は、科目ごとにレベルチェックを行なったうえでクラスを編成し、学力に合った学習を受けられるシステムです。毎月レベル診断テストを実施することで、学力の伸びに応じて最適な授業が受けられるようになっています。
55段階個別指導は、受験に必要な知識、テクニックを段階ごとに効率良く学べる学習プログラムです。段階を経ることで、中1レベルから東大レベルへ到達することもできます。
また、四谷学院では静岡大学の合格実績を、人数ではなく「合格体験記」で確認できるようにしているのも特徴です。同じ目標を達成した卒業生のリアルな声を、合格実績とともに確認できます。
Z会の教室
Z会の教室は、入試本番で活かせる本質的な学力を養えるのが大きな特徴です。思考力や論述力を重視する指導を行なうことで、単なる暗記ではない学習を実施しているため、静岡大学の受験対策としても適しています。
Z会の教室の2025年度入試における静岡大学の合格者数は、Z会員85名、教室生が6名でした。なお、Z会員は通信教育・映像授業・オンライン授業受講生、教室本科生・講習生、提携塾のZ会講座受講生の合計で、教室生は教室本科生・講習生、映像コース受講生、提携塾のZ会講座受講生の合計を指します。
また、Z会の教室では家庭学習を重視している点も特徴です。経験豊富な講師が体系的な知識と教科を学ぶことの楽しさを指導することで、受け身ではなく主体的に学習に取り組める姿勢を育てています。
静岡大学合格を目指すために塾・予備校を選ぶ際のポイント

ここからは、静岡大学合格を目指して塾・予備校への入学を検討している方に向けて、塾・予備校選びで重視すると良いポイントについて解説します。
静岡大学の受験対策ができるか
まずは、検討している塾・予備校が、静岡大学の入試傾向をしっかり把握しているかどうかを確認しましょう。静岡大学は学部が多いだけでなく、共通テストの配点や個別学力検査の重要度などが学部によって異なるためです。
大学全体の入試傾向を把握しているのはもちろん、学部ごとの対策方針も立てられる塾・予備校を選ぶと安心です。
静岡大学の合格実績があるか
静岡大学の合格実績がどのくらいあるかも、塾・予備校選びにおいて大切なポイントです。合格実績を見る際は、合格者数と併せて合格率も見ておくと、受験者全体における合格者・不合格者の数がわかるため、よりリアルな数字を把握しやすくなります。
また、卒業生の合格体験談などもチェックしておくと、数字だけではわからない学習環境や具体的な成果、サポート体制などもわかるためおすすめです。
個別学力検査・総合型選抜の対策もできるか
静岡大学合格を目指すには、共通テストの得点だけでなく、個別学力検査の小論文対策なども重要です。また、総合型選抜を受ける場合は、個別学力検査とは別の対策が必要になる場合もあるでしょう。
したがって、静岡大学合格のために塾・予備校を選ぶ際は、個別学力検査対策が必要なことを踏まえたうえで、適切な学習計画を立ててくれるところを選ぶのがおすすめです。併せて、個別学力検査に対応できる問題集や参考書がそろっているかも確認しておきましょう。
また、総合型選抜での合格を狙うのであれば、静岡大学を含めた総合型選抜対策に特化した塾・予備校を検討するのも選択肢の一つです。
共通テスト対策が充実しているか
学部によっては個別学力検査が重視されることもありますが、基本的に静岡大学に合格するには個別学力検査だけでなく、「共通テスト」で得点を取ることも重要になります。
そのため、塾・予備校選びでは、共通テスト対策がどのように行なわれているかも、しっかりとチェックすることが大切です。
例えば、過去問や予想問題を解くだけでなく、頻出ポイントを解説したり、共通テストの模試を実施していたりする塾・予備校であれば、共通テスト対策を万全にできます。
また、共通テスト対策の講座は、塾・予備校に通っていない外部生が受講できる場合もあります。そのため、普段は静岡大学特化の塾・予備校に通いつつ、共通テスト対策講座を別の塾・予備校で受講するのも選択肢となるでしょう。
講師との相性・授業レベルは合うか
塾・予備校を選ぶ際は、静岡大学の受験対策に特化しているかどうかと併せて、講師との相性が合うかもチェックすることが重要です。例えば、授業内容はわかりやすいか、質問しやすい雰囲気かどうか、難しい内容や苦手分野に対してフォローしてくれるかなどを見るとよいでしょう。
また、授業のレベルが自分の学力に合っているかどうかを確認するのも大切なポイントです。レベルが高すぎると、授業についていけなくなる可能性があります。もし、静岡大学合格に必要な学力レベルと自分の現在の学力レベルに差がある場合は、この差を埋める方法やカリキュラムがあるかどうかをチェックするのがおすすめです。
学習スタイルが合っているか
塾・予備校では、おもに以下のような学習スタイルで授業を展開しています。
- 大教室を使った多人数の講義形式
- 少人数の授業形式
- 1対1、もしくは1対2などで行なう個別指導形式
- 自宅で受けられるオンライン授業 など
例えば、同じ目標を持つ人たちのなかで、切磋琢磨しモチベーションを高めたいと考えるなら、多人数の講義形式が適しています。対して、自分のペースで学習を進めたいなら個別指導形式が適しているといえるでしょう。
このように、人によって合う授業スタイルは異なります。効率的に静岡大学合格を目指すなら、自分に合った学習スタイルの塾・予備校を選ぶことが大切です。
まとめ
静岡大学の入試制度は、大学入学共通テストの受験が必須であること、個別学力検査で小論文が課される学部も多いことから、通常の試験対策に加えて小論文対策も重要となります。偏差値は学部・学科によって差があるものの、58~63と決して低いとはいえないため、出題傾向をしっかりと踏まえたうえで、学習を進めておく必要があるでしょう。
静岡大学合格のために活用できる塾・予備校は、今回ご紹介した東進ハイスクール・東進衛星予備校をはじめ数多くあります。どの塾・予備校に通うべきか悩む場合は、静岡大学の受験対策が万全かどうか、学習スタイルやレベルが自分に合っているかどうか、などを重視して選ぶとよいでしょう。