早稲田大学は2021年4月26日、同大学の大学総合研究センターが実施した「学生生活・学修行動調査」の調査結果を公表した。それによると、早稲田大学での学生生活により、多くの学生が「創造性」や「表現力」の修得度が向上した一方で、「国際性」の修得度が伸び悩んだという。
同調査は、早稲田大学に通う学生の学生生活・学修状況の実態を把握・分析することを目的としたものだ。今回の調査は、2020年11月16日〜12月7日にかけて、早稲田大学の全学生4万6309人を対象に実施されており、そのうち1万665件の有効回答を得ている。
発表によると、本調査ではまず、大学入学時に身に付いていたことを聞いた。その回答の中で肯定的な回答が最も多かったのは、「相手の状況や考え方を尊重できる」(82.1%)というコミュニケーションに関する項目だった。一方、肯定的な回答が最も少なかったのは、「外国語を理解し、話せる」(43.6%)という国際性に関する項目だった。
次に、現在ではどのくらい身に付けているのかを問うた。その結果、全項目で入学時よりも修得度が上がっていることが分かった。特に「既存の考え方にとらわれず、新しいアイデアを生み出せる」(19.3%増加)や「自分の考えを分かりやすく表現できる」(18.8%増加)など、創造性や表現力に関係する項目が高い伸びを示した。一方で、「外国語を理解し、話せる」(11.1%増加)の項目は伸び率が最も低かった。
最後に、修得度が学年ごとに着実に伸びているのかを調べた。学年別に入学時点の修得度と現在の修得度の平均値を取り、その差を比べたところ、学年を追うごとに修得度が向上していることの確認が取れたという。しかし、「異文化を理解できる」「外国語を理解し、話せる」という国際的な項目の修得度の伸びは比較的小さいため、早稲田大学はこれを「今後の早稲田大学の教育の課題」としている。
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