国立青少年教育振興機構は2020年5月、「高校生のオンライン学習に関する意識調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較-」を公表した。同報告書では、日本の高校生のオンライン学習の経験率が米国、中国、韓国に比べ、最も低いことを明らかにしている。
同法人は2019年9月~11月にかけて、「オンライン学習の経験の有無」や「オンライン学習をしない理由」などを調べる調査を日本、米国、中国、韓国の4か国で実施。日本の高校生2204人、米国の高校生1521人、中国の高校生3903人、韓国の高校生1618人の有効回答を得た。
同調査の結果によると、オンライン学習を経験したことが「ある」と回答した高校生の割合は、韓国が72.4%、米国が70.8%、中国が58.3%だったのに対し、日本は48.8%で4カ国中最も低かった。
オンライン学習をしない理由を問う質問には、日本の高校生の35.7%が「どんなサービスがあるかわからない」と回答。この割合は他の3カ国と比べて最も高かった。一方、「勉強に集中できない」「学習の効果が期待できない」などと回答した日本の高校生の割合は、4カ国中最も低かった。
国立青少年教育振興機構は、日本の高校生がオンライン学習をしない主な原因はオンライン学習サービスに対する情報不足にあると分析している。
日本の高校生のオンライン学習経験が他国と比べ少ないという結果を紹介したが、受験ではライバルに遅れを取るわけにはいかない。高校生が予備校に通い始める時期を調査した記事も読んで、参考にしていただきたい。