大学入試における外部検定利用状況――昨年同様、英検を利用する受験生が9割以上に

旺文社は2021年7月12日、2021年度一般選抜で外部検定(以下、外検)を利用した大学を対象にアンケート調査を実施し、どの外検を実際に受験生が利用したかを調べたと発表した。それによると、受験生の92.2%が英検を利用していたという。

本調査は、2021年度一般選抜で外検入試を実施した国公私立234大学を対象に実施されたものだ。131大学から有効回答を得て、7万8735人分の利用状況を集計している。

その結果によると、2021年度一般選抜で受験生が利用した外検の割合は、英検が92.2%、GTECが3.8%、TEAPが3%、IELTSが0.6%、TOEFLが0.2%、TOEICが0.1%、ケンブリッジ検定が0%だった。昨年同様、受験生が利用した外検のほとんどが英検だったことになる。

旺文社は、英検に利用が集中する理由も挙げている。英検は「国産の外検」「検定料が安い」「試験会場が近い」「多くの大学で利用できる」という、受験生が外検を選ぶポイント4点を満たしている。さらにS−CBTなら原則、毎週土日の受験が可能だ。そのため、「こうした『受けやすさ』が英検 に集中した要因だろう」と分析している。

さらに、上記4点の中で特に重要なのが「多くの大学で利用できる」だと指摘する。いくら受けやすくても自分の志望校で利用できなければ意味がないが、英検が入試で「利用可」とされている割合は97%と高く、ほとんどの大学で利用できるとしている。

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