文部科学省は2022年1月31日、国立教員養成大学・学部および国私立教職大学院の2021年3月卒業者および修了者の就職状況などについて発表した。それによると、教員就職者数が最も多い大学は愛知教育大学、教員就職率が最も高い大学は上越教育大学だったという。
同省では、小・中・高等学校などの教員養成を目的とする44の国立教員養成大学・学部の教員養成課程の卒業者と、54の国私立教職大学院の修了者を対象として、同年9月末現在の就職状況について、毎年度調査を行っている。
国立教員養成大学・学部における2021年3月の卒業者1万1448人のうち、教員就職者数は6752人で、前年度と比較して219人増加した。正規採用は前年度より183人増の4999人、臨時的任用は前年度より36人増の1753人だった。
臨時採用・非常勤などを含む教員就職者数が最も多い大学は、457人の愛知教育大学だった。以下、454人の北海道教育大学、446人の福岡教育大学、432人の東京学芸大学、368人の大阪教育大学が続いている。
卒業者数から大学院などへの進学者と保育士への就職者を除いた数を母数とした場合の国立教員養成大学・学部全体の教員就職率は65.2%で、前年度の64.4%から増加した。
教員就職率が最も高い大学は、87.9%の上越教育大学だった。以下、79.3%の大分大学、77.4%の鳴門教育大学、77.2%の福岡教育大学、76.4%の長崎大学が続いている。
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