新潟医療福祉大学(新潟市)は2022年2月14日、新学科「鍼灸(しんきゅう)健康学科」の2023年度開設に向けて準備を進めていると発表した。
新たに開設する予定の鍼灸健康学科は、リハビリテーション学部に設けられ、 はり師やきゅう師の育成を目的としている。 入学定員は40人。新潟県をはじめ甲信越地方に鍼灸師養成学科が開設されるのは初めてで、北海道や東北、北陸を含めても初めてとなる。
「鍼(はり)」と「灸(きゅう)」は東洋医学に基づいて体のツボを刺激し、人間が持つ自然治癒力を高める治療法で、施術を行うにはそれぞれの国家資格が必要となる。はり師ときゅう師は別の資格だが、両方の資格を持つ人がほとんどで「鍼灸師」と呼ばれている。
鍼灸師を養成する大学は2022年1月現在、全国に10校あるが、設置場所は関東や関西、東海、九州のみ。人口10万人あたりの鍼灸師数を都道府県別に見ても、北海道や東北、甲信越は少ないという。
同大学は、看護や医療、リハビリ、栄養学、スポーツ、福祉、医療ITなどを学べる6学部13学科の医療系総合大学。新学科では、現代医学の知識を修得した後、臨床実習を通じて鍼灸の技術を身につけられる。
大学では今後、学科設置に必要な国への申請手続きを進め、22年8月に新校舎建設に着手。23年3月の竣工を目指す。
全国でも数が少ない学部学科に入学するためには対策が必須となる。予備校の選び方を解説した記事も読んで、万全の対策を練って受験生活を過ごしてほしい。