大阪工業大学は2022年1月19日、今年度の弁理士試験で現役学生1人が合格し、5年連続で現役学生から合格者を出したと発表した。
今年度の試験に合格したのは、知的財産学部の男子学生。弁理士試験は難関試験として知られ、今年度の合格率も6.1%だった。
同大学は、2015年度から弁理士試験に向けた指導体制を構築し、受験希望者をサポート。知的財産学部が開催する「弁理士受験会」では短答式筆記試験の1次試験対策、「弁理士受験会アドバンスコース」では論文式の2次試験対策を行う。さらに、指導教員の五丁龍志教授の私設勉強会「知財塾」では、法律や条約の基礎知識を教えている。
2018年度からは、論文対策に特化した「弁理士受験会ミドルコース」を追加。試験合格を目指す生徒をサポートし、毎年合格者を出すことを目標にしている。
学生らも「学生勉強会」を開催し、学生同士で互いに切磋琢磨しながら自主的に勉強。弁理士試験に現役合格した卒業生らも後輩を指導しているという。
今年合格した学生も入学直後から「弁理士受験会」と「知財塾」に入り、1年次から弁理士試験に挑戦していた。兄も前年度の試験に合格しており、兄弟での現役合格となった。
同大学は、 全国で唯一、知的財産を専門とする学部を設置している。2003年に知的財産学部、2005年に知的財産専門職大学院を開設。これまで22人が弁理士試験に合格している。
2021年度の弁理士試験は、受験者3248人に対し合格者は199人だった。
大学卒業後の進路も見据えて大学を選ぶことは重要だ。予備校でも大学選びのサポートをしてくれる。有名大学への予備校の合格実績を比較したページを読んで予備校の参考にしてほしい。