一般社団法人公立大学協会は2022年5月19日、「公立大学ファクトブック2021」を公表した。それによると、公立大学に通う学生の年間生活費は約137万円で、国立大学より4.1%、私立大学の学生より28.8%少なかったという。
公立大学ファクトブックは、公立大学の設置状況、財政、組織、学生、研究の状況を図表で紹介するもの。2010年以降の公立大学ファクトブックについては、同協会のWebサイトで閲覧できる。
今回公開された「公立大学ファクトブック2021」によると、2021年度の公立大学の数は、前年度から4校増の98校だった。そのうち、62校は都道府県立、29校は市立、4校は事務組合立等、4校は府県・市共同立だった。
2021年度の公立大学の志願者数は、前年度から848人減の17万1772人だった。一方、入学者数は前年度から895人増の4万863人だった。そのうち、志願者に占める域内者の割合は30.5%、入学者に占める域内者の割合は36.7%だった。
公立大学に通う学生の年間生活費は、自宅生が99万3000円、学寮生が132万1300円、下宿・アパート生が168万9000円となっており、平均で137万2900円だった。
国立大学に通う学生の年間生活費の平均が143万1800円、私立大学に通う学生の年間生活費平均が192万8600円であることと比べると、公立大学に通う学生の年間生活費の平均は、国立大学より4.1%、私立大学の学生より28.8%少なかった。
ここまで、大学生活にかかる費用について紹介してきたが、大学受験に向けた予備校にかかる平均費用やその内訳を解説した記事も一読してみてほしい。