4つの教員養成課程を統合―― 東京学芸大教育学部、2023年度より

東京学芸大学は2022年7月20日、教育学部に現在4つある教員養成課程を2023年度から「学校教育教員養成課程」に統合すると発表した。教員免許の学校種別や専門的能力を超えて、教師に必要な資質や能力を育成するのが狙いだという。

同大教育学部には、現在、初等教育教員養成課程、中等教育教員養成課程 、特別支援教育教員養成課程、養護教育教員養成課程の4つの教員養成課程がある。2023年度からはこれらを「子供と教師が共に新たな社会を創造していく学校教育の実現」を掲げる学校教育教員養成課程にまとめ、「初等教育専攻(A類)」「中等教育専攻(B類)」「特別支援教育専攻(C類)」「養護教育専攻(D類)」の4専攻を置く。募集人員は計825人で、これまでと変わらない。

同課程では、「変化が激しく予測困難な時代に対応する力と新たな価値を創造する力を持つ子供を育成できる教師」や「学校や社会をより良く変革することに自律的、主体的に取り組む力を持つ教師」の養成を目指す。

具体的には、新たに「教育創成科目」を設け、学校段階の接続を見通して指導する力や教科横断的な視点で学習内容を組み立てる力のほか、学校や社会をより良く変革するため、周囲と協力しながら自律的・主体的に取り組む力などを効果的に育成する。

また、「学校教育」「学校心理」「国際教育」「環境教育」の4つの選修を1つにまとめた「現代教育実践コース」を新設し、現代的な教育課題を総合的に学べるようにする。さらに、情報教育を担う教員養成の強化を図るため、中等教育専攻情報コースも新設する。

加えて、教育学部の教育支援課程は、サブコースをコースに一本化。専門性に特化した教育支援者の育成を続けていく。

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