岩手大学の受験に強い予備校6選!一般選抜の配点・難易度・科目別の受験対策も解説

岩手大学は、多くの企業から熱視線を浴びている国立大学です。2022年に日本経済新聞社と日経HRが実施した「『企業の人事担当者から見た大学イメージ』調査」では、「採用を増やしたい大学ランキング」で全国1位、「総合ランキング」で全国第20位にランクインしています。

数ある大学のなかでも企業から高い評価を得ている岩手大学は、大学での深い学びと有利な就職の両方を望んでいる高校生にとって理想的な大学といえるでしょう。
岩手大学に合格したいと強く望んでいるのであれば、塾・予備校に通って効率的に受験対策をすることをおすすめします。

今回は、岩手大学の入試制度、偏差値・難易度、入試対策のポイントを解説。岩手大学を目指す人におすすめの塾・予備校を6つ紹介します。

岩手大学の入試制度

まずは、岩手大学の入試制度と偏差値・難易度について解説します。

岩手大学のおもな入試制度は、「一般選抜」と「学校推薦型選抜」、理工学部・農学部・獣医学部でのみ実施される「総合型選抜」の3つです。

本記事では「一般選抜」について説明します。「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」については、以下の記事を参考にしてみてください。

岩手大学の一般選抜の科目・配点

岩手大学の一般選抜では、一次試験として大学入学共通テスト、二次試験として岩手大学独自の個別学力検査、実技検査、小論文、面接などが課されます。また、二段階選抜は実施せず、一次試験と二次試験の結果および調査書の内容から総合的に合否が判定されます。

一般選抜には前期・後期日程があります。そのため、前期・後期合わせて2学部、もしくは両日程で同一の学部への併願も可能です。

なお、教育学部、理工学部、農学部では、選択する学科・コースを第2志望まで選べます。

各学部の共通テストと個別学力検査の科目、配点は次のとおりです。

人文社会科学部
人間文化課程・地域政策課程
前期 共通テスト 配点(前期) 個別学力検査 配点
国語 200 国語 300
地歴・公民 100または200 外国語 300
数学 100または200 共通テスト:850
個別:600
合計点:1,450
理科 100
外国語 200
情報 50
後期 国語 200 小論文 300
地歴・公民 0または100 共通テスト:600
個別:300
合計点:900
数学 0または100
理科 0または100
外国語 200
情報 0または100
教育学部
小学校教育コース、中学校教育コース、理数教育コース、特別支援教育コース
前期 共通テスト 配点 個別学力検査 配点
国語 200 国語、数学、理科、外国語から2科目 各200
地歴・公民 100または200
数学 200 共通テスト:950
個別:400
合計点:1,350
理科 100または200
外国語 200
情報 50
後期 国語 200 小論文 400
地歴・公民 100または200 共通テスト:950
個別:400
合計点:1,350
数学 200
理科 100または200
外国語 200
情報 50
教育学部
中学校教育コース音楽・美術・保健体育
前期 共通テスト 配点 個別学力検査 配点
国語 200 面接 40(音楽)
100(美術・保健体育)
地歴・公民 100または200 実技検査 360(音楽)
300(美術・保健体育)
数学 200 共通テスト:950
個別:400
合計点:1,350
理科 100または200
外国語 200
情報 50
理工学部理工学科
クラス(化学、数理・物理、材料科学、電気電子・情報通信、機械知能航空、社会基盤・環境工学)
前期 共通テスト 配点 個別学力検査 配点
国語 200 数学 50(化学)
300(化学以外)
地歴・公民 100 理科 550(化学)
300(化学以外)
数学 200 調査書 10
理科 200 共通テスト:920
個別:610
合計点:1,530
外国語 200
情報 20
後期 国語 200 数学 50(化学)
200(化学以外)
地歴・公民 100 理科 350(化学)
200(化学以外)
数学 200 調査書 10
理科 200 共通テスト:920
個別:410
合計点:1,330
外国語 200
情報 20
理工学部理工学科情報系クラス
前期 共通テスト 配点 個別学力検査 配点
国語 200 数学 400
地歴・公民 100 理科 200
数学 200 調査書 10
理科 200 共通テスト:1,000
個別:610
合計点:1,610
外国語 200
情報 100
後期 国語 200 数学 200
地歴・公民 100 理科 200
数学 200 調査書 10
理科 200 共通テスト:1,000
個別:410
合計点:1,410
外国語 200
情報 100
理工学部理工学科データサイエンス応用オープンクラス
前期 共通テスト 配点 個別学力検査 配点
国語 200 数学 300
地歴・公民 100 理科 300
数学 200 調査書 10
理科 200 共通テスト:1,000
個別:610
合計点:1,610
外国語 200
情報 100
農学部食料農学科、生命科学科、地域環境科学科、動物科学・水産科学科
前期 共通テスト 配点 個別学力検査 配点
国語 200 数学、理科から1科目選択 300
地歴・公民 100 共通テスト:950
個別:300
合計点:1,250
数学 200
理科 200
外国語 200
情報 50
後期 共通テスト 配点 個別学力検査 配点
国語 200 面接 100
地歴・公民 100 共通テスト:950
個別:100
合計点:1,050
数学 200
理科 200
外国語 200
情報 50
獣医学部共同獣医学科
前期 共通テスト 配点 個別学力検査 配点
国語 200 数学 200
地歴・公民 100 理科 200
数学 200 共通テスト:950
個別:400
合計点:1,350
理科 200
外国語 200
情報 50

出典:岩手大学 令和8年度入学者選抜要項

なお、教育学部中学校教育コースの「音楽・美術・保健体育」では、面接と実技検査が実施されます。実技検査では、音楽は楽器の演奏や歌唱、美術ではデッサン、保健体育では基礎運動能力試験を実施します。

岩手大学の難易度・偏差値

東進のデータによると、岩手大学の偏差値は54~64となっています。

岩手大学のなかで最も偏差値が高い学部・学科は、獣医学部共同獣医学科で偏差値64となります。一方、最も偏差値が低い学部・学科は、理工学部理工学科の材料科学クラスで偏差値は54程度です。

また、2026年度の一般選抜の志願倍率の平均値は、前期日程では2.2倍、後期日程では8.5倍でした。

出典:令和8年度岩手大学一般選抜の出願状況

岩手大学の難易度は、旧帝国大学のような難関大学と比べるとそれほど高くありません。国立大学のなかでは比較的合格を目指しやすい大学といえるでしょう。

さらに、2026年度一般選抜合格者の最低点、平均点を紹介します。

学部 学科・課程・コース 前期
最低点
前期
平均点
後期
最低点
後期
平均点
人文社会科学部 人間文化課程 903 972 592 647
地域政策課程 851 960 621 658
教育学部

学校教育教員養成課程
小学校教育コース 715 793 757 807
中学校教育コース
英語サブコース
797 844
理数教育コース
数学サブコース
758 871
理数教育コース
理科サブコース
718 875
理工学部

理工学科
化学クラス 942 1,016 950 994
数理・物理クラス 898 987
材料科学クラス 812 917 781 843
情報系クラス 997 1,092 939 1,019
電気電子・情報通信クラス 850 931 860 894
機械知能航空クラス 810 916 886 968
社会基盤・環境工学クラス 838 906
データサイエンス応用オープンクラス 725 885
農学部
食料農学科
農学コース 743 828
食品健康科学コース 812 871
農学部
生命科学科
分子生物機能学コース 818 860
分子生命医科学コース 839 876
農学部
地域環境科学科
革新農業コース 712 749
森林科学コース 743 803
農学部
動物科学・水産科学科
動物科学コース 852 892
水産システム学コース 769 829
獣医学部 共同獣医学科 1,103 1,137

出典:令和8年度 岩手大学一般選抜合格者の最高点・最低点・平均点

岩手大学の入試対策のポイント

岩手大学の入試対策をする際には、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。

大学入学共通テストの得点率は「6割以上」を目指す

岩手大学の一般選抜に出願するためには、大学入学共通テストで4~6教科・4~8科目を受験する必要があります。

岩手大学は、二段階選抜、いわゆる「足切り」は実施していません。しかし、大学入学共通テストの配点は600~1,000点、二次試験の配点は100~610点と、すべての学部・学科で大学入学共通テストの配点比率が高く設定されています。

そのため、大学入学共通テストで高得点を取れると有利です。目安として6割以上得点できれば、余裕を持って二次試験に臨めるでしょう。

なお、受験を求められる教科・科目の種類・数、配点は、学部・学科、日程によって異なります。あらかじめ、「一般選抜学生募集要項」で確認しておきましょう。

二次試験対策の要は「基礎固め」と「記述力向上」

岩手大学の二次試験の前期日程では、多くの学部・学科で1~2教科の個別学力検査が課されます。後期日程では、多くの学部・学科で小論文が課されますが、理工学部では2教科の個別学力検査が課されるのが特徴です。

岩手大学の個別学力検査では、大学での学びに必要な基礎力が十分に身に付いているかが問われます。また、どの教科においても、記述式の問題が多く出題される傾向があります。そのため、過去問をしっかりとこなし、基礎固めと記述力向上に努めましょう。

国語|読解力と論理的な説明力が必要

岩手大学二次試験の国語は、人文社会科学部では必須科目、教育学部では選択科目として出題されます。岩手大学の国語試験は現代文と古文をメインに、小論的な記述問題や資料読解が出題されるのが大きな特徴です。

資料読解では、文章や図表、データなどを正しく読み取り、内容を整理したうえで論理的に説明する力が問われます。読解力を高めるだけでなく、資料から情報を読み取る力、情報を自分の言葉でまとめる力を身に付ける練習が必要です。

国語の受験対策では、過去問演習を通じて出題形式に慣れ、設問で何が問われているのかを正確に把握しましょう。筆者の主張と具体例を整理し、設問の根拠を示しながら説明する練習を重ねると力が付いてきます。

数学|理工学部のみ数学Ⅲの対策が必要

岩手大学の数学は学部によって出題範囲が異なりますが、どの学部も標準的な内容を中心に出題されます。ただし、数学が唯一の必須科目である理工学部では、数学Ⅲの出題数が多いため重点的な対策が必要です。

獣医学部共同獣医学科では数学Ⅲの出題はないものの、理工学部などと共通の問題が出題されることもあります。そのため、志望学部の出題範囲を確認したうえで、必要な単元を絞って対策しましょう。

また、岩手大学の数学は計算量が多いため、計算ミスを防げるよう日頃から演習を重ねる必要があります。証明問題など記述式の答案を書く練習も行ない、途中式や考え方を正確に伝えられるようにしておくことが大切です。

英語|長文読解の記述問題で読解力が必要

岩手大学の英語は長文読解が中心で、和訳や要約、文章構成などの問題が多く出題されます。そのため、英文を正確に読み取り、内容を理解したうえで記述する力が求められます。

長文読解では単語の知識が求められるため、単語帳を使ってくり返し暗記する方法が有効です。ただし、単語を丸暗記するだけでなく、文脈中で意味を理解する練習も欠かせません。

また、英文の構造を理解し、日本語でわかりやすく表現する力も求められます。日頃から英文解釈や要約の練習を行ない、記述問題に対応できる読解力と表現力を身に付けておきましょう。

理科系|各科目で全分野の知識が必要

岩手大学の理科系科目には「物理・化学・生物」があり、どの学部も1科目を選択して受験します。いずれの科目も基礎的な内容が中心ですが、全分野から出題されるため幅広い知識を身に付けることが必要です。

理科系科目は単に知識を暗記するだけでなく、問題文の条件を読み取り、計算や記述、図を使った説明につなげる力が求められます。まずは教科書レベルの基礎を固めたうえで、過去問演習を通じて出題形式に慣れておきましょう。

理科系の物理、化学、生物の対策ポイントは次のとおりです。

科目対策ポイント
物理・計算問題の出題数が多いため、試験時間内に解答する練習が必要
・計算問題の途中経過、グラフの記述など出題形式が多様
・論理的かつ正確な解答を記述する演習をくり返す
化学・化学反応式の記述、有機の構造決定が頻出傾向にある
・出題傾向に大きな変化がないため、過去問をくり返し演習する
・過去問を演習する際は、反応式や構造式の再現を練習する
生物・論述問題が多いため、要点を押さえた記述ができるよう練習する
・用語を覚えるだけでなく、生物のはたらきや成立条件も理解する
・代謝、細胞機能、生体調節は、仕組みのつながりを意識する

岩手大学を目指す受験生におすすめの塾・予備校6選

岩手大学に合格するために塾・予備校に通いたいと考えているのであれば、岩手大学の合格実績が豊富で、効率的に入試対策を進められる塾・予備校を選びましょう。

岩手大学を目指す学生におすすめの塾・予備校として、以下の6校を紹介します。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

現役で岩手大学に合格したいと強く考えているのであれば、東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)をおすすめします。東進は、2026年度の大学入試において39人を岩手大学現役合格に導きました(現役生のみ、講習生含まず)。

東進には、「過去問演習講座」や「志望校別単元ジャンル演習講座」など、岩手大学の受験に特化した対策ができる講座があります。

「過去問演習講座」では、大学入学共通テストの過去問、東進の共通テスト対応模試などを組み合わせた10年分相当の共通テスト型演習が可能です。そして、岩手大学の場合は、理工学部と農学部の二次試験対策演習にも取り組めます。スピーディーかつ厳正な採点と添削指導、高い実力を持つ講師陣による徹底解説授業を受けられるため、現役合格に必要な力を着実に高めていけます。

「志望校別単元ジャンル演習講座」では、東進が持つ100万人の学習データと、岩手大学を含む全101大学600学部の過去問、さらには自分自身の学力をAIで分析。その結果に基づき、10万問以上のデータベースから志望校合格に最適な演習を提案してもらえます。より効率的に岩手大学の受験対策を進めていけるでしょう。

以上の講座に加え、年4回開催される、大学入学共通テストと同じレベル・ボリュームの「共通テスト本番レベル模試」も受験すれば、十分な対策ができるはず。弱点の克服に役立てるとともに試験慣れしておけば、岩手大学現役合格も夢ではないでしょう。

河合塾

河合塾も、岩手大学を目指す人におすすめしたい予備校の一つです。河合塾は、2025年度の大学入試において、現役・浪人を合わせて143人の岩手大学合格者を輩出しています(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。

河合塾で現役合格を目指す場合には、高校グリーンコースを選択します。高校グリーンコースでは、一人ひとりの学力と志望校に合わせたカリキュラムと、チューターによる徹底的なサポートにより、迷いなく受験対策ができるでしょう。

おもな講座の種類は、志望大学や学力レベルに応じた「受験対策講座」と、大学別対策・共通テスト対策・小論文対策など目的に応じて学べる「目的別講座」の2つです。これらを組み合わせて受講することにより、効率良く学力を伸ばせます。

加えて、年間受験者数最多といわれる「全統模試」も、塾生であれば無料で受験可能。自身の実力を正確に把握できるとともに、高い実践力を培えます。

駿台予備学校

駿台予備学校も、岩手大学の合格実績が豊富で、十分なサポートを期待できる予備校です。2025年度の大学入試では、現役・浪人を合わせて42人を岩手大学合格に導いています(駿台グループ関連法人の在籍生および各講習受講生の実績)。

駿台予備学校の大きな特徴は、対面での授業がメインである点です。双方向のコミュニケーションを重んじるプロ講師の臨場感ある授業では、ほど良い緊張感と深い理解を得られます。また、同レベルの学力を持ち、同じ大学を志す生徒たちとともに切磋琢磨できるため、モチベーションが高まるでしょう。

なお、授業はオンラインでも配信されます。授業を休んだときや復習をしたいときなども、スキマ時間を活用してくり返し見直せるのも魅力的です。
このほか、講師やAI教材による学習サポート、進路アドバイザーによる進路相談なども受けられるため、万全を期して大学受験に臨めるでしょう。

専修学校 盛岡中央ゼミナール

盛岡中央ゼミナールは、岩手県盛岡市にある地域密着型の予備校です。大学受験科では1コマ80分授業を採用し、授業と演習をバランス良く実施しているため、大学受験に必要な学力を身に付けやすい環境です。

盛岡中央ゼミナールは岩手大学のみならず、東北大学や岩手県立大学、早稲田大学、慶應義塾大学などへの合格者を輩出しています。地元での進学だけでなく、東京などの有名難関大学を視野に入れている受験生も安心です。

また、個々のレベルに応じたクラス分けに加え、岩手大学の対策講座も実施しています。自分の学力に合った環境で学習を進められるので、苦手科目を克服しつつ基礎を固め、合格を目指すことが可能です。

M進

M進は岩手県内で展開する進学塾で、岩手大学の合格者を数多く出しています。2026年度の合格者は50人で、地元での進学を目指す受験生におすすめです。

大学受験対策では、個別指導、AIを利用したatama+、映像授業の河合塾マナビスを用意。志望校と学力に応じたコースを提案してもらえるため、基礎固めから実践的な受験対策まで受けられます。

具体的なコースはカウンセリングを経て決まるので、「授業についていけない」という心配もありません。集団授業の予備校では不安な人や、自宅で学習したい人にはM進がおすすめです。

KATEKYO学院

KATEKYO学院は、オーダーメイドカリキュラムとプロ教師によるマンツーマン指導が特徴の個別指導塾です。

岩手県内各所にある教室で対面指導を受けるほかに、自宅での対面指導またはオンライン指導を受けることも可能です。通塾しやすさや学習環境に合わせて、指導場所を選べる点も魅力といえるでしょう。

また、共通テスト対策や二次試験対策、理系科目対策など、目的に合わせた講座も用意。苦手科目を克服し得意科目を伸ばす二人三脚の指導で、岩手大学合格を目指せます。

まとめ

岩手大学は共通テストの配点比率が高いため、まずは6割以上の得点を目指すことが重要です。二次試験では基礎力と記述力が問われるため、科目ごとの出題傾向を把握し、過去問演習を重ねることが大切です。

また、学部・学科によって必要な科目や配点が異なるため、志望先に合わせた対策が欠かせません。岩手大学の合格ノウハウを持つ塾・予備校に通うことで、学校の授業と受験勉強を両立しながら合格を目指しましょう。