岩手大学は、今、多くの企業から熱視線を浴びている国立大学です。2022年に日本経済新聞社と日経HRが実施した「『企業の人事担当者から見た大学イメージ』調査」では、「採用を増やしたい大学ランキング」で全国1位、「総合ランキング」で全国第20位にランクインしています。
数ある大学の中でも企業から高い評価を得ている岩手大学は、大学での深い学びと有利な就職の両方を望んでいる高校生にとって理想的な大学と言えるでしょう。
岩手大学に合格したいと強く望んでいるのであれば、塾・予備校に通って効率的に受験対策をすることをおすすめします。
今回は、岩手大学の入試制度、偏差値・難易度、入試対策のポイントを解説。岩手大学を目指す人におすすめの塾・予備校も、3つ紹介します。
岩手大学の入試制度と偏差値・難易度
まずは、岩手大学の入試制度と偏差値・難易度について解説します。
岩手大学の主な入試制度は、「一般選抜」と「学校推薦型選抜」、理工学部と農学部でのみ実施される「総合型選抜」の3つです。
本記事では「一般選抜」について説明します。「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」については、以下の記事を参考にしてみてください。
岩手大学の一般選抜
岩手大学の一般選抜では、一次試験として大学入学共通テスト、二次試験として岩手大学独自の個別学力検査、実技検査、小論文、面接などが課されます。また、二段階選抜は実施せず一次試験と二次試験の結果および調査票の内容から総合的に合否の判定がされます。
二次試験には前期・後期日程があります。そのため、前期・後期合わせて2学部、もしくは両日程で同一の学部への併願も可能です。
なお、教育学部、理工学部と、共同獣医学科を除く農学部では、選択する学科・コースを第2志望まで選べます。
岩手大学の難易度・偏差値
東進のデータによると、岩手大学の一般選抜の偏差値は、53~63となっています。
岩手大学の中で最も偏差値が高い学部・学科は、農学部 共同獣医学科で偏差値63。一方、最も偏差値が低い学部・学科は、理工学部 システム創成工学科 社会基盤・環境コース、農学部 食料生産環境学科 農村地域デザイン学コースおよび食産業システム学コース、教育学部 学校教育教員養成課程 中学校教育コース 家庭サブコースで、偏差値はいずれも53程度となっています。
また、2022年度の一般選抜の志願倍率の平均値は、前期日程では1.9倍、後期日程でも7.8倍でした。
岩手大学の難易度は、旧帝国大学のような難関大学と比べるとそれほど高くありません。国立大学の中では比較的合格を目指しやすい大学と言えるでしょう。
岩手大学の入試対策のポイント
岩手大学の入試対策をする際には、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。
大学入学共通テストの得点率は「6割以上」を目指す
岩手大学の一般選抜に出願するためには、大学共通テストは3~6教科・3~8科目を受験する必要があります。
岩手大学は、二段階選抜、いわゆる「足切り」は実施していません。しかし、大学入学共通テストの配点は500~900点、二次試験の配点は300~830点と、すべての学部・学科で大学入学共通テストの方が配点比率が高くされています。
そのため、大学入学共通テストで高得点を取れると有利です。目安として6割以上得点できれば、余裕を持って二次試験に臨めるでしょう。
なお、受験を求められる教科・科目の種類・数、配点は、学部・学科、日程によって異なります。あらかじめ、「一般選抜学生募集要項」で確認しておきましょう。
二次試験対策の要は「基礎固め」と「記述力向上」
岩手大学の二次試験の前期日程では、多くの学部・学科で1~2教科の個別学力試験が課されます。後期日程では、多くの学部・学科で小論文が課されますが、理工学部では2教科の個別学力試験が課されます。
岩手大学の個別学力試験では、大学での学びに必要な基礎力が十分に身についているかが問われます。また、どの教科においても、記述式の問題が多く出題される傾向があります。そのため、過去問をしっかりとこなし、基礎固めと記述力向上に努めましょう。
岩手大学を目指す学生におすすめの塾・予備校
岩手大学に合格するために塾・予備校に通いたいと考えているのであれば、岩手大学の合格実績が豊富で、効率的に岩手大学の入試対策ができる塾・予備校を選びましょう。
岩手大学を目指す学生におすすめの塾・予備校としては、以下の3つが挙げられます。
東進ハイスクール・東進衛星予備校
現役で岩手大学に合格したいと強く考えているのであれば、東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)をおすすめします。東進は、2022年度の大学入試において79人を岩手大学現役合格に導きました(講習生含まず)。
東進には、「過去問演習講座」や「志望校別単元ジャンル演習講座」など、岩手大学の受験に特化した対策ができる講座があります。
「過去問演習講座」では、大学入学共通テストの過去問、東進の共通テスト対応模試などを組み合わせた10年分相当の共通テスト型演習が可能です。そして、岩手大学の場合は、理工学部と農学部の二次試験対策演習にも取り組めます。スピーディーかつ厳正な採点と添削指導、高い実力を持つ講師陣による徹底解説授業を受けられるため、現役合格に必要な力を着実に高めていけます。
「志望校別単元ジャンル演習講座」では、東進が持つ100万人の学習データと、岩手大学を含む全101大学600学部の過去問、さらには自分自身の学習履歴をAIで分析。その結果に基づき、10万問以上のデータベースから志望校合格に最適な演習を提案してもらえます。より効率的に岩手大学の受験対策を進めていけるでしょう。
以上の講座に加え、年4回開催の大学入学共通テストの本番と同じレベル・ボリュームの「共通テスト本番レベル模試」も受験すれば、十分な対策ができるはず。弱点の克服に役立てるとともに試験慣れしておけば、岩手大学現役合格も夢ではないでしょう。
河合塾
河合塾も、岩手大学を目指す人におすすめしたい予備校の1つです。河合塾は、2022年度の大学入試において、現役・浪人あわせて137人の岩手大学合格者を輩出しています(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。
河合塾で現役合格を目指す場合には、高校グリーンコースを選択します。高校グリーンコースでは、個々人の学力と志望校に合わせたカリキュラムと、チューターによる徹底的なサポートにより、迷いなく受験対策ができます。
また、河合塾には「レベル講座」と「セレクト講座」の2種類の講座があります。学力や志望大学のレベルに合わせて学力の土台作りができる「レベル講座」と、分野・テーマ別や大学別など、学習の目的に合わせてピンポイントな学習ができる「セレクト講座」を組み合わせて受講することにより、効率良く学力を伸ばせます。
加えて、年間受験者数最多と言われる「全統模試」も、塾生であれば無料で受験可能。自身の実力を正確に把握できるとともに、高い実践力を培えるでしょう。
駿台予備学校
駿台予備学校も、岩手大学の合格実績が豊富で、十分なサポートを期待できる予備校です。2022年度の大学入試では、現役・浪人あわせて45人を岩手大学合格に導いています(駿台グループ関連法人の在籍生および各講習受講生の実績)。
駿台予備学校の大きな特徴は、対面での授業がメインである点です。双方向のコミュニケーションを重んじるプロ講師の臨場感ある授業は、ほどよい緊張感と深い理解を得られます。また、同レベルの学力、同じ大学を志す生徒たちとともに切磋琢磨できるため、モチベーションが高まるでしょう。
なお、授業はオンラインでも配信されます。授業を休んだときや、復習をしたいときなども、スキマ時間を活用して繰り返し見直せるのも魅力的です。
このほか、講師やAI教材による学習サポート、進路アドバイザーによる進路相談なども受けられるため、万全に準備して大学受験に臨めるでしょう。