起業志望者対象の総合型選抜入試を経済学部に導入 近畿大、2025年度入試から

近畿大学は2024年6月19日、起業志望の高校生を対象とした総合型選抜を2025年度入試から経済学部に導入すると発表した。起業志向の高い高校生に機会を提供するのが狙いで、入学予定者には大学の起業支援プログラムの一部を利用してもらい、在学中の学生起業家との交流の場も設ける。

新設される「総合型選抜(起業志向型)」では、出願時に事業・活動計画に関するプレゼンテーション動画などを提出してもらい、第1次審査で総合的に評価し選考する。第2次審査では、事業・活動計画に関するプレゼンテーションと口頭試問を行い、出願書類とあわせて総合的に審査し、合格者を決定する。

募集するのは経済学部の経済学科、国際経済学科、総合経済政策学科で、募集人員は他の総合型選抜とあわせて3学科で10人程度。大学在学中の起業を強く志望しているか、起業経験や高校入学後、ビジネスコンテストやアイデアコンテストなどで受賞経験があることが出願条件となる。

合格決定後は、入学までの期間を「スタートダッシュ期間」と位置づけ、入学予定者からの起業相談に応じたり、ビジネスプランをブラッシュアップしたりする機会を設けるほか、起業に関する各種イベント・セミナーへの参加といったベンチャー起業支援プログラム「KINCUBA(キンキュバ)」のプログラムの一部を提供する。

さらに学生起業家である近大生らと入学前から交流の場を設け、起業と学業の両立といった大学生活のヒントを得る機会にしてもらう。

近大では、大学全体で学生や教員の起業を支援するため、2022年から「KINCUBA」をスタートさせ、2024年4月には、目標より1年10カ月早く、近大発ベンチャー企業100社を達成した。

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