定員割れの私立大学、284校で過去最多に――全体の47.5%を占める結果に

日本私立学校振興・共済事業団は2022年9月9日、「2022年度私立大学・短期大学等入学志願動向」を公表した。それによると、入学定員充足率が100%未満の私立大学数は284校だった。全体に占める割合は47.5%で、過去最多となった。

私立大学・短期大学等入学志願動向は、同事業団が2018年度から2022年度に実施した学校法人基礎調査から、入学定員、志願者数および入学者数などを集計し、入学定員充足度や志願倍率などの動向を規模別、地域別、学部別にまとめたもの。調査対象校は株式会社が設置する学校を除く私立大学・短期大学で、2022年度の集計学校数は598大学、279短期大学、582大学院となっている。

2022年度における私立大学の志願者数は前年度より0.3%減の382万2509人、受験者数は0.6%減の364万3116人となっていたが、入学定員は0.6%増の49万8019人、合格者数は4.9%増の150万8201人、入学者数は1.6%増の50万2199人となっていた。入学定員充足率は1.03ポイント上昇し、100.84%となった。

一方、入学定員充足率が100%未満の私立大学は前年度と比較して7校増加して284校、大学全体に占める未充足校の割合は1.1ポイント上昇して47.5%となっており、1989年度の調査開始以来最多となった。

学部系統別で入学定員充足率を見ると、農学系では前年度より6.24%増、薬学では6.18%、理・工学系では3.45%増と、大きな上昇が見られた。また、医学、理・工学系、農学系、社会科学系、体育学、芸術系では、入学定員充足率が100%を超えた。

志望者数が少ない大学でも受験勉強を怠ってはいけない。予備校の選び方の記事も参考にしていただき、受験生活を乗り越えてほしい。

[関連リンク]

令和4(2022)年度私立大学・短期大学等入学志願動向