青山学院大学は2022年12月23日、キャンパスがある東京都渋谷区や相模原市のほか、関係団体と連携して、スポーツ指導者を育成する実証事業を開始すると発表した。大学が開発したカリキュラムをもとに、中学校での部活動の指導を担える人材を育成する。
この事業は、「これからの社会を担う新たなスポーツ指導者育成システム開発プロジェクト」(CASプロジェクト)と名付けられスポーツ庁の委託事業「大学スポーツ資源を活用した地域振興モデル創出支援事業」にも採択されている。
同プロジェクトでは、大学でのスポーツ部活動などの実績や経験を生かして「信頼されるスポーツ指導者が我が国のスポーツを変える」をスローガンに、地域のスポーツ指導者を育成し、将来的にはスポーツ人口の増加を目指す。
具体的にはクラブチームの指導者や教職員、自治体関係者などを対象に2日間の研修を行うほか、各種スポーツイベントを実施。研修内容は、同大学陸上競技部の原晋監督のチームマネジメント手法や安全な運動指導をベースに大学が開発したカリキュラムで、スポーツの楽しさを伝え、信頼される指導者の育成を目的としている。将来的には研修事業をパッケージ化し、全国各地でより多くの指導者を生み出す仕組みを作っていくという。
大学では「スポーツ系の学部を持たない大学だからこそ、既存の枠組みに捉われない新たなスポーツ指導者像を描けると考えている。さまざまなバックグラウンドを持つ教職員が行政や産業界と連携し、これからの社会に必要な、信頼できる、多機能なスポーツ指導者を育成していく」などとしている。
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