国公立大の志願者は前年並み、統合予定の東工大は増加 2023年出願状況を河合塾が集計

河合塾は2023年2月22日、文部科学省の発表などをもとにした「2023年度国公立大志願状況」を同塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」に掲載した。難関大を中心に国公立大の志願者数はほぼ前年並みだった。

国公立大学の2次試験は2月3日に出願が締め切られ、文科省は21日、確定した志願者数を公表した。河合塾は毎年、文科省の資料などをもとに国公立大入試の動向を発表している。

国公立大一般選抜の志願者のうち、前期日程の志願者数は23万1430人で前年より3127人減少。前年比99%となった。後期日程は16万67人で、募集人員が減ったこともあって3345人減少し、前年比98%だった。公立大で実施される中期日程は3万1663人で283人増加して、前年比101%となった。

難関10大学を見ると、前期日程の志願者数は5万5662人で300人の減(前年比99%)。大学別にみると、東京医科歯科大との統合が予定されている東京工業大が前年比110%の4167人で、365人増加した。このほか、京都大(同103%)と一橋大(同102%)で前年を上回る志願者があった。東京大学は201人減の9306人で、前年比98%だった。

地区別でみると、関東、東海、近畿、中国で前年より志願者が増加。しかし、地方では志願者が減少傾向で、特に四国は前期日程で2545人減の9062人(同78%)と大きく落ち込んだ。

学部系統別でみると、文系の「文・人文」「社会・国際」で志願者の減少が顕著となった。一方、「経済・経営・商」や「医・歯・薬・保健」「農」などで志願者が増加した。

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河合塾Kei-Net 2023年度入試情報

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