東京大学、「少子化」をテーマに一般向け公開講座を開催――6月10・17・24日に

東京大学は2023年5月8日、社会人や大学生、高校生らを対象にした同年春の「東京大学公開講座」の受講者受付を開始した。今回のテーマは「少子化」で6月10日、17日、24日の3日間、東京大学に在籍する各分野の教授らが9つの講義を行う。

公開講座は1日3講義で、最後に総括討議を行う。毎回3講義に共通したテーマが設けられ、1日目は「整える」2日目は「育む」3日目は「生まれる」となっている。

1日目の「整える」では、笠木映里・法学政治学研究科教授が社会保障と少子化対策をテーマにするほか、岩本康志・公共政策学教育部教授が「少子化と財政運営」と題して講義。二瓶美里・新領域創成科学研究科准教授は、少子高齢化に対応するユニバーサルデザインを取り上げる。

2日目の「育む」では、齋藤宙治・社会科学研究所准教授が「少子高齢化社会と子どもの権利」を、野澤祥子・教育学研究科准教授が「少子化と保育・幼児教育の課題」を取り上げる。堀江宗正・人文社会系研究科教授は「サステイナビリティと人口減少―反出生主義へと向かわせるもの」と題して講義を行う。

3日目の「生まれる」では、春名めぐみ・医学系研究科教授が周産期医療の現状や妊娠・出産をめぐる社会の変化と課題をテーマにし、松田二子・農学生命科学研究科准教授が、家畜繁殖の現場で行われている人工授精、代理母出産、雌雄産み分けなどの繁殖技術について紹介する。飯田麻結・教養学部附属教養教育高度化機構特任講師は「家族<制度>を解体する―ソフィー・ルイスの議論を参考に」と題して講義する。

受講料は各日3000円で、申し込みは東京大学公開講座の公式ホームページから。締め切りは講義当日午後4時まで。定員500人に達した時点で受付を終了する。一部の講義は、終了後に大学の動画サイト「東大TV」で公開される。

[関連リンク]

東京大学公開講座公式ホームページ

[関連記事]