人気上昇中の武蔵野大学に合格するには? 入試制度からおすすめ塾・予備校まで解説

武蔵野大学は90年の歴史を持つ総合大学です。キャンパスは東京都の武蔵野と有明の2つ。武蔵野キャンパスは落ち着いた環境と充実した実験実習設備があり、有明キャンパスでは、東京都の中心地に近い立地でビジネスの最前線に触れながら学習できます。

各キャンパスに設置されている学部・学科は以下のとおりです。

武蔵野キャンパス・文学部
・アントレプレナーシップ学部
・人間科学部(社会福祉学科)
・工学部(建築デザイン学科)
・教育学部
・薬学部
有明キャンパス・グローバル学部
・法学部
・経済学部
・経営学部
・データサイエンス学部
・人間科学部(人間科学科)
・工学部(サステナビリティ学科・数理工学科)
・看護学部

武蔵野大学は、近年人気が急上昇している注目の大学でもあります。人気の理由は、国際交流が盛んなことや就職実績の良さなどです。特にキャリア支援が手厚く、名だたる大手企業への就職実績を持つ点は、受験生だけでなく保護者から見ても魅力的でしょう。

そうした人気の影響から、学部によっては10倍以上の倍率となることも。武蔵野大学を目指すならしっかりと対策を練る必要があります。この記事では武蔵野大学の入試の基本情報から出題傾向と対策方法、おすすめ塾・予備校まで徹底解説しました。ぜひ参考にしてください。

武蔵野大学の入試制度はどうなっている?

まずは武蔵野大学の基本的な入試情報を押さえておきましょう。武蔵野大学の入試方式には、一般選抜・全学部統一選抜・共通テスト利用選抜があります。一般選抜はA・B・C日程の他、「共通テスト併用型」も2回実施されます(薬学部、工学部の一部学科は1回のみ)。日程ごとに実施学部が異なるため、早めに確認しておきましょう。

全学部統一選抜は、東京都の2つのキャンパスと埼玉県・千葉県・神奈川県の5会場で実施されます。共通テスト利用選抜は大学独自の試験がなく、共通テストの点数のみで合否が決まります。前期・中期・後期の3回チャンスがあり、後期なら他大学の合否を確認した後の出願も可能です。

また、武蔵野大学ではさまざまな割引制度を用意しています。例えば、1回分の受験料で複数の学科に出願できる「学内併願」、複数の入試区分を1回でまとめて出願できる「パック出願」、対象の入試方式を組み合わせて併願すると割引される「検定料割引制度」などがあります。上手く活用して、受験料を抑えながら合格のチャンスを広げましょう。

さらに、武蔵野大学は一般選抜の他にも、総合型選抜や推薦選抜などさまざまな入試を行っています。特に学費を抑えたい方は、授業料が全額または半額免除される「ムサシノスカラシップ選抜」をチェックしてみてください。

武蔵野大学の難易度や出題傾向は?

では、実際の武蔵野大学の入試はどれくらいの難易度なのか見ていきましょう。

武蔵野大学の偏差値・難易度はどれくらい?

以前は「比較的簡単に入れる大学」と認識されていた武蔵野大学ですが、最近では偏差値・倍率ともに上昇しています。レベルとしては「日東駒専」と同じくらいでしょう。

大手予備校である東進のデータを見てみると、武蔵野大学の偏差値は文系が57~60で、どの学部もそろって難易度は高めです。理系の偏差値は工学部が51~52、看護・薬・データサイエンス学部が55~58程度でした。

また、倍率も決して低くありません。2022年度の入試では、一般選抜の倍率はほとんどの学部で2.5倍以上でした。特に人気の高いアントレプレナーシップ学部は、最高で12倍の激戦となっています。希望の学部に合格するために、心して対策を講じましょう。

武蔵野大学の出題傾向

武蔵野大学の一般選抜と全学部統一選抜は、全てマーク式です(一般選抜C日程のデータサイエンス学科、工学部数理工学科の数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bのみ一部記述式※選択可)。毎年どの教科も基礎~標準レベルから出題されています。また理系の理科科目は、出題数や計算量が多い傾向にあります。そのため、時間配分とケアレスミスを減らすことも重要です。

武蔵野大学の対策として、まず教科書レベルの知識をしっかり定着させた後、演習や過去問に取り組むのがおすすめです。共通テストとほぼ同じレベルなので、共通テストの過去問も活用すると良いでしょう。

武蔵野大学を目指す受験生におすすめの塾・予備校3選

続いて、武蔵野大学への合格を目指せるおすすめの塾・予備校を3校ピックアップしました。予備校は授業をするだけでなく、高校生に合わせた学習計画や、受験計画の立案までサポートしてくれます。

予備校選びが合否を左右すると言っても過言ではありません。以下を参考に、ぴったりの塾・予備校を見つけてください。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は、実力派講師陣による映像授業や「過去問演習講座」などの多彩な講座、そして充実したサポートにより、基礎レベルから逆転合格を目指せる予備校です。その成果は合格実績にも表れており、難関大への合格者数を毎年伸ばしています。2023年度の武蔵野大学の合格者数は公表されていませんが、同程度のレベルである日東駒専には合計で1万945人が合格しました(現役生のみ、講習生含まず)。

東進の講座レベルは12段階に分かれており、どんな受験生でも自分に合ったレベルの講座を探せます。スモールステップで少しずつ学習を進められるため、無理なくしっかりと学力が身に付く仕組みです。「志望校別単元ジャンル演習講座」では、AIによる学力診断を受けられます。その結果を基に提案してもらえる「必勝必達セット」を解くことで、個々の学力や志望校レベルに合わせた志望校対策ができます。

また、一般選抜の「共通テスト併用型」や共通テスト利用選抜を使って武蔵野大学を目指す人には、「過去問演習講座」の大学入学共通テスト対策もおすすめ。本番を想定して行う10年分相当の共通テスト型演習と実力講師陣による解説授業によって、実戦的な力をつけられます。

さらに、東進ではさまざまなレベルの模試も数多く実施しています。武蔵野大学志望の方は、「大学合格基礎力判定テスト」や「共通テスト本番レベル模試」で基礎力を測ってみましょう。基礎がしっかり固まったら、GMARCHや日東駒専レベルにも対応している「全国有名国公私大模試」を受けるのもおすすめです。

河合塾

予備校最大手である河合塾もおすすめです。2022年度は、1584人が武蔵野大学に合格しています(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。こうした実績の秘訣は、「学力定着メソッド」という河合塾独自のメソッドにあります。河合塾では講師達が研究を重ね、入試に合わせてテキストが進化。また、学習時期に合わせて適切にレベルアップしていくことで、学力がしっかり定着します。

講座レベルは6段階に分かれており、武蔵野大学志望の方には1~3レベルがおすすめです。「基礎英語」「私大英語」「数学ⅠAⅡB」「現代文」といったシンプルな講座の他、共通テスト対策講座も充実しています。

また、チューターによるサポートの手厚さも河合塾の特長の一つ。開校時間内であればいつでもチューターに相談・質問ができ、自宅学習時もチャットでコミュニケーションが取れます。入試から逆算して今から「何を・どのように」学習するか計画を立ててくれるので、最適な流れで学習を進められます。

四谷学院

四谷学院は、「科目別能力別授業」と「55段階個別指導」を組み合わせた、オリジナルのダブル教育を行っている予備校です。「科目別能力別授業」は、54種類もの細かいクラス編成により、自分に最適な授業が受けられます。教科ではなく科目ごとに分かれているため、得意な科目はさらに得意になり、苦手な科目は着実に克服できるのです。

「55段階個別指導」は、受験に必要な知識やテクニックを段階ごとに分け、四谷学院独自の順序に並べ替えた学習システム。中1レベルの基礎からスタートし、最終的に東大レベルまで目指せます。

この2つのシステムにより、無駄なく合格を狙うことが可能に。効率的に学習できるので、1年間で偏差値20アップ、E判定から早慶に合格など逆転合格を果たした先輩も数多くいます。

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