龍谷大学、深草キャンパスの大規模な設備整備を実施――「深草を森にする」を創造コンセプトにサスティナビリティ実現へ

龍谷大学は2023年5月9日、2025年4月に社会学部を新たに改組して瀬田キャンパスから深草キャンパスに移転し、深草キャンパスの大規模な設備整備も行うことを発表した。

施設整備の創造コンセプトは、「深草を森にする」。キャンパスの各所に深草の森を体現する豊かな緑地を配置し、ベンチなどを置いて人々が集う溜まり場とする。ポストコロナを見据えたキャンパスとして学生や教職員はもとより地域の人などが集い、多様な交流を促す森のキャンパスを目指すという。

今回の施設整備では、4つの新棟と1つの既存施設を改修する。講義室は約5000席、食事スペースは約900席を新設。課外活動スペースは、従来の延べ床面積と比較して約2.3倍になる。

さらに北・南・西にエリア分けし、教育・研究・社会貢献および大学運営をより効果的に推進するためのゾーニングを行う。これまで一般道路で隔てられていた南エリアと北エリアを上空通路で接続することで、南北一体となった教育・研究エリアの実現を目指す。各棟には、多様な人々が集うキャンパス機能として「オールジェンダートイレ(仮称)」を整備することも予定している。

同大学では2022年2月に「龍谷大学 SDGs宣言」を発出し、「誰一人取り残さない」仏教SDGsを推進している。今回の施設設備計画においても、誰もが利用しやすい環境を整備することを目指している。創立400周年を迎える2039年度末までの長期計画「龍谷大学基本構想400」に示した将来ビジョンを実現するため、学生・教職員、地域社会など、多様な交流を促すサスティナブルなキャンパスに進化するという。

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