「志願したい大学」トップは関東が早稲田大学、関西は関西大学 リクルート調査

リクルートが運営する「リクルート進学総研」は2023年7月27日、高校生が選ぶ「志願したい大学」の調査結果を公表した。関東エリアでは早稲田大学が3年連続で1位、東海エリアでは名城大学が7年連続1位、関西エリアでは関西大学が16年連続1位となった。

リクルート総研は2008年から、高校生を対象とした「進学ブランド力調査」を実施、「志願したい大学」のほか、大学の知名度やイメージなどを調査している。今回は2024年3月卒業予定の高校3年生を対象に郵送とインターネットで調査。集計対象者数は5973人だった。

調査結果によると、「志願したい大学」の関東エリアのトップは早稲田大学で、明治大学が2位、3位は青山学院大学だった。前年より順位を上げたのは、駒澤大学で21位から11位へと10ランクアップ。専修大学も25位から13位と12ランクアップした。

東海エリアは名城大学に続いて、名古屋大学が2位、3位は南山大学だった。愛知大学が12位から5位へと7ランクアップしたのが目立った。

関西エリアでは関西大学に続いて、大阪公立大学と近畿大学が2位となった。その他の上位は関関同立の人気私大と大阪大学、神戸大学といった国立大が占めるが、追手門学院大学が29位から18位へと11ランクアップしたのが目立った。

また、各エリアの受験生の間で最も知名度の高い大学は、関東が早稲田大学で、東海は東京大学、関西は近畿大学という結果になった。

調査結果について、リクルート総研は「各エリアとも私立大学志向が高まっており、国公立志向が強かった東海でも私立志向が4割に達した」と指摘。その理由について「2025年から新課程入試が実施されるため、現役合格を目指してチャレンジの機会が多い私立を志向する層が増えていると考えられる。また、就学支援制度の制度改正が見込まれており、国公立と私立との授業料の差が縮小することも背景にあるのではないか」などと分析している。

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