早稲田大学は、慶應義塾大学とともに「私学の雄」と称されている、国内屈指の難関私立大学です。創立は、1882年。日本初の政党内閣を組織し、二度も内閣総理大臣を務めたことなどで知られる大隈重信によって創立されて以来、国内外で活躍する優秀な人材を多く輩出してきました。
イギリスの大学評価期間が毎年公表している「QS世界大学ランキング」の2023年度版では、世界205位にランクイン。特に、卒業生の活躍度を測る「Employer Reputation(雇用者による評価)」では、世界27位の高評価を受けています。
このように早稲田大学は、国内ではもちろん、世界的にも一目置かれている大学であり、日本中の高校生にとって憧れの存在です。そのため、早稲田大学合格を目指すのであれば、塾・予備校の力を借りてライバルたちに差をつけることをおすすめします。
今回は、早稲田大学の入試制度について解説した上で、早稲田大学を目指す人におすすめの塾・予備校を3つ紹介します。
早稲田大学の入試制度
早稲田大学の主な入試制度としては、「一般選抜」「大学入学共通テスト利用入試」「総合型選抜」の3つが挙げられます。
一般選抜
一般選抜は、早稲田大学の試験場で試験を受ける必要がある選抜方法です。
主な試験方式としては、早稲田大学独自の試験が3教科課される方式、英語4技能テストを利用する方式、大学入学共通テストを利用する方式の3つがあります。
一般選抜を実施する学部は、以下のとおりです。
・政治経済学部 ・法学部 ・教育学部 ・商学部 ・社会科学部 ・国際教養学部 ・文化構想学部 ・文学部 ・基幹理工学部 ・創造理工学部 ・先進理工学部 ・人間科学部 ・スポーツ科学部 |
基本的には、学部間および同一学部内の各入試制度の併願は可能です。ただし、同一学部で複数の受験方式を利用したり、試験日が同一の学部を併願したりできないなど例外もあるため、必ず入学試験要項を確認してください。
大学入学共通テスト利用入試
大学入学共通テスト利用入試は、大学入学共通テストの成績のみ、もしくは、大学入学共通テストの成績と早稲田大学独自の書類選考で合否を判定する選抜方法です。早稲田大学に足を運ばなくても、試験に挑戦できます。
大学入学共通テスト利用入試を実施する学部は、以下のとおりです。
・政治経済学部 ・法学部 ・社会科学部 ・人間科学部 ・スポーツ科学部 |
併願に関するルールは、一般選抜と同様です。入学試験要項をしっかりと確認しておきましょう。
総合型選抜
早稲田大学の総合型選抜には、下表のようにさまざまなものがあります。
基本的には、同学部・学科や同一年度中の試験の複数受験、他プログラムとの併願はできません。詳しくは、各試験の入学試験要項を確認してください。
選抜方法 | 概要 | 実施学部 |
自己推薦入試 | 書類審査・面接・小論文などにより、 高校時代の活動を評価する選抜方法。 | ・社会科学部 ・スポーツ科学部 |
AO方式等による入試 | 書類審査・筆記試験・面接などにより、 各学部・学科への適性を評価する選抜方法。 | ・社会科学部 ・国際教養学部 ・文化構想学部 ・創造理工学部 (一部学科) ・先進理工学部 (一部学科) ・スポーツ科学部 |
FACT選抜 | 書類審査・論述試験・面接試験により、 入学者に期待される5つの能力を総合的に評価する選抜方法。 | ・人間科学部 |
新思考入試 | 書類審査・論理的思考を問う総合試験により、 グローバルな視野と高い志、社会的・文化的・学術的に 地域へ貢献する意識を持つ学生を評価する選抜方法。 | ・法学部 ・商学部 ・文化構想学部 ・文学部 ・人間科学部 ・スポーツ科学部 |
英語による 学位取得プログラム への入学試験 | 英語による授業のみで学位を取得できるコースの入試。 書類審査・面接・総合試験などによって評価する。 | ・政治経済学部 ・社会科学部 ・国際教養学部 ・文化構想学部 ・基幹理工学部 (一部学科) ・創造理工学部 (一部学科) |
早稲田大学を目指す学生におすすめの塾・予備校
早稲田大学の受験に向けて塾・予備校に通おうと考えている方もいるでしょう。その場合は、早稲田大学の合格実績が豊富で、早稲田大学の受験に関するデータを多く蓄えている塾・予備校を選ぶのがおすすめです。
早稲田大学の入試はクセが強く、一般的な受験対策では通用しない点も多くあります。そのため、早稲田大学の受験に特化した対策ができる塾・予備校を選ぶことも大切です。
早稲田大学を目指す学生に特におすすめしたい塾・予備校としては、以下の3つが挙げられます。
東進ハイスクール・東進衛星予備校
東進ハイスクール・東進衛星予備校は、早稲田大学に現役で合格したいと考えている人に最もおすすめの塾・予備校です。2022年度には、3412人を現役合格に導いています(講習生含まず)。
東進ハイスクール・東進衛星予備校がこれほど多くの早稲田大学現役合格者を輩出できる秘訣は、「通期講座」や「過去問演習講座」など、国内最大級の予備校である東進ならではのメソッドが詰まった多様な講座にあります。
通期講座は、一流講師陣による多様な授業が用意されているのが特徴。自分の現時点の学力や、志望校のレベルに合わせた授業を選んで受講できます。中でも、早稲田大学合格を目指す受験生向けの「私大現代文読解」「ハイレベル私大現代文トレーニング」「難関古文」「トップレベル私大古文」「早慶大対策日本史」などは要チェックです。
過去問演習講座では、志望大学合格に必要な実践力を身につけられます。10年分相当の大学入学共通テストの演習や、早稲田大学も含めた100以上の大学の過去問演習が可能。加えて、各問題3回にわたる粘り強い添削指導と、実力講師陣による徹底解説授業も受けられます。
東進が持つ膨大なビッグデータとAIによって、最適な志望校対策を実現する「志望校別単元ジャンル演習講座」も必見。受験直前期には「第一志望校対策演習講座」を受講すれば、志望大学の出題傾向をつかみ、求められる解答力を培えます。
さらに、定期的に実施される「共通テスト本番レベル模試」や、年5回実施される「早慶上理・難関国公立大模試」にも挑戦しましょう。場数を踏んで弱点の克服に努めれば、より一層合格力を高められるでしょう。
河合塾
河合塾も、早稲田大学の受験に強い塾・予備校の1つです。2022年度大学入試では、現役・浪人あわせて5547人の早稲田大学合格者を輩出しています(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。
河合塾には、現役生対象の「高校グリーンコース」と、浪人生対象の「大学受験科」があります。
高校グリーンコースでは、早稲田大学の受験対策に特化した講座を受けられます。たとえば、「早慶大英語」「早慶大理工数学」「早大現代文」「早大古文」「早慶大日本史」「早慶大世界史」などがラインアップされています。
大学受験科には「早・慶大理工コース」「早・慶・上智大文系コース」「早・慶・上智大文系アドバンスコース」などを用意。早稲田大学合格に向けて1年間じっくりと、着実に実力を伸ばせます。
また、過去の早稲田大学・慶應義塾大学の入試問題の出題傾向や難易度、形式などを分析して作られた、河合塾オリジナルの「早慶レベル模試」も実施しています。
早稲田塾
総合型選抜で早稲田大学に合格したいなら、早稲田塾に通うと良いでしょう。
2022年度には、67名の現役合格者を輩出しています(通期講座1講座以上にあたる教育サービスを受けた生徒のみを対象とした実績)。内訳を見ると、さまざまな学部・選抜方式で合格者が出ており、どの学部を志望する場合も頼れる存在だと言えます。
早稲田塾の強みは、独創的なカリキュラムにあります。たとえば、面接や志望理由書に欠かせない表現力を磨く「総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)特別指導」や小論文の質を高める「論文系講座」、大学教授や有識者を招いてフィールドワークを行う「未来発見プログラム」などです。
特に総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)特別指導では、早稲田大学の総合型選抜対策に特化した講座もあります。「早稲田大学(政治経済学部・社会科学部)グローバル入試〈論文審査〉対策講座」や「早稲田大学(国際教養学部)AO入試〈Critical Writing〉対策講座」、論文系講座では「国公立・早稲田小論文」といったように、各カリキュラムで早稲田大学志望者向けの内容が用意されているのです。
また未来発見プログラムでは、早稲田塾と早稲田大学の総長が共同で開講する「スーパーフューチャープログラム」に注目。グローバルな知見を広げつつ、大学が求める人物像に近づけるはずです。
また、早稲田塾に入ると、東進の講座も受講できます。一般選抜への備えを万全にできる点も、特筆に値するでしょう。