大阪大学、うめきた2期地区に新たな研究拠点を設置――大阪駅前で2カ所目の拠点に

大阪大学は2023年9月28日、大阪市北区梅田の再開発地区「うめきた2期」に建設される中核機能施設「JAM BASE(ジャムベース)」に新たな研究拠点「大阪大学みらい創発hive」を開設すると発表した。日本のロボット工学の第一人者、石黒浩・基礎工学研究科教授らが研究や実証実験などを行う場となり、研究成果も紹介する。

大阪市北区のJR大阪駅前では大規模な再開発が行われており、既に開業している「グランフロント大阪」の中核施設「ナレッジキャピタル」にも大阪大学の拠点が開設され、研究成果の展示や実証実験などに活用されている。

今回の「大阪大学みらい創発hive」は、大阪駅前で2カ所目の研究拠点となり、広さは約600平方メートルとなる予定。うめきた2期は2024年9月から順次、街びらきしていく。

みらい創発hiveで研究などを進めるのは。石黒教授のほか、生命機能研究科の北澤茂教授、産業科学研究所の八木康史教授の3人。それぞれが率いる3つのプロジェクトのサテライトラボとして活用する。

石黒教授のラボでは、ロボットアバターやCGアバターの体験ルームや遠隔就労ブースを常設し、アバターの研究面や実用面での可能性を一般の人たちにも体験してもらう。また、高齢者や障害者らがアバターを活用して快適に過ごせる未来社会の姿として、将来の住居や病院のシーンを展示する。

脳の機能の解明や人工脳の開発に取り組む北澤教授は研究成果の展示や脳情報の計測、産官学の研究者の交流、情報発信の場として活用する。

また、表情や仕草、会話など日常生活でうまれるパーソナルデータから健康を予測する技術の研究を進めている八木教授は、本人同意の上でモニター体験をした人たちからパーソナルデータを収集し、健康を見守る技術の開発を進めていく。

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