亀田医療大学は、看護学部の入学金と受験料を無料にし、授業料を70万円にする取り組みを継続することを発表した。この取り組みは2025年度からスタートしたもので、2026年度も引き続き、同じ金額で学生を支援する予定だ。
千葉県鴨川市に位置する同大学は、亀田総合病院などで知られる亀田グループの学校事業である。少子高齢化の進展による看護ニーズの増大、社会における看護職の重要性を考慮し、入学金と受験料の無料化、授業料を値下げする制度を開始した。
授業料が70万円という金額は、国公立大学並みであり、私立大学の看護系学部では最も低い金額とされている。また、実践的な経験を積む「臨地実習」においては、大学が遠方の場合は大学側が交通費を負担する。
さらに、看護師の育成に向けた、「返済免除型奨学金制度」を利用することも可能だ。同制度は、月額3万円~6万円の範囲で、最大4年間、最大で総額288万円の支援を受けられる。同大学の卒業後、亀田メディカルセンターなどのグループ施設で看護師として一定期間以上勤務すると、奨学金の返済が全額免除となる仕組みだ。
同大学による金銭面のサポートにより、看護の道に進みたい学生の入学を後押しする。なお、2025年度入試の入学定員は、合計で80名となっている。