大阪いばらきキャンパスをスマートビルに 立命館大学が実証実験

立命館大学は2023年12月1日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)助成事業の採択を受け、大阪いばらきキャンパス(OIC)をスマートビルとして整備し、さまざまなデータの連携やデータを活用した新サービス開発に関する実証実験に取り組むと発表した。

OICは2015年、キャンパスを実験・研究・実践の場として位置づけ、イノベーション創発キャンパスとして整備された。現在は、最先端技術を集めた9階建て新棟の建設が2024年4月オープンを目指して進められている。

大学では、建設中の新棟をスマートビル仕様とし、IoTやAI、ロボットなどの先端的技術を使って、多様なモビリティやサービスとの連携が可能となるデータ連携基盤システムの開発やその有効性の検証を行う。その中で、企業や自治体との連携を視野に入れながら、複数のビルが立地するOICを「社会の縮図」に見立てた実証実験を進めていくとしている。

具体的には、まだ社会的ルールが定まっていないスマートビルの運営、利活用に関する標準ルールの策定や、企業・自治体が抱える社会課題の解決策の実証、スマートビルで抽出されるさまざまなデータを利活用したサービスの実証などに取り組む。現在、日本で実証が進んでいるエネルギーマネジメントの分野に加えて、警備・清掃・施設管理の最適な運用や、飲食・部屋管理など、建物や人、ロボットの稼働データを組み合わせた新サービスの創出を目指す。

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NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)助成事業採択 大阪いばらきキャンパス(OIC)でスマートビル実証 人・モビリティなどのデータを統合し、データ連携基盤の構築を目指す

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