奨学金プラットフォームのガクシー、給付奨学金のランキングを発表 

学生向けの奨学金プラットフォーム「ガクシー」を運営するガクシーは2023年12月20日、返済の必要がない給付奨学金の中で、多くの学生・生徒に受け取るチャンスがあり、若者のチャレンジを後押しするものを選んで、独自のランキング「給付奨学金ランキング2023」として発表した。

同社は、給付奨学金の活用を促進するため、全国の奨学金に関する情報を提供している。「奨学金は借りるもので、返さなくてはならない借金」と誤解している人が多いことから、多くの給付型奨学金があることを知ってもらい、積極的に奨学金を利用してもらおうとランキングを作成した。

ランキングは、公的機関である日本学生支援機構(JASSO)の給付奨学金を除く、返済不要の奨学金で、「支給人数」や「1人あたりの支給金額」、「対象者の制限が少ない」といったポイントをもとに同社がピックアップした。

ランキングで1位に選ばれたのは、高校生を対象とした日本教育公務員弘済会の「日教弘給付奨学金」で、2022年の支給実績は8764人。支給額は50万円以内となっている。全日制だけでなく、定時制・通信制・特別支援学校・専修学校など幅広い学校が対象で、多くの生徒が利用できる点が評価された。

2位となったのは、大学に進学する学生が対象のキーエンス財団の給付型奨学生で、支給人数は600人程度。4年間、毎月10万円(年額120万円)を受け取れる。支給人数の多さに加え、学業成績や家庭の所得額、専攻分野の制限がなく、多くの学生に機会を提供している点が評価された。

3位は日本学生支援機構の海外留学支援制度で、実費分を含めて支給総額が多いのが特徴となっている。対象は日本の大学生・大学院生で、海外留学を経済面でサポートする。学部学位取得型(原則4年)と修士コース(2年)・博士コース(3年)に分かれ、それぞれ奨学金と授業料(上限300万円)が支給される。

4位以下のランキングは、次の通り。

4位 業務スーパージャパンドリーム財団「公益・派遣留学奨学生2023年度」 
5位 文部科学省「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム 2023年度」
6位 キーエンス財団「『がんばれ!日本の大学生』応援給付金 2023年度」
7位 電通育英会「大学奨学生(高校時予約・給付型) 2024年度」
8位 柳井正財団「米国大学奨学金 2024年度」
9位 日米教育委員会「フルブライト奨学金 大学院留学プログラム 2024年度」
10位 日本学術振興会「海外特別研究員 2024年度」

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