学習院大、科研費新規採択率で私立大学1位 3年連続で

学習院大学は2024年1月12日、国による2023年度科学研究費(科研費)助成事業の「研究者が所属する研究機関別採択率(新規採択分)」で、全国の私立大学中1位となったと発表した。同大学が新規採択率で私学1位となるのは2021年度から3年連続となる。

2023年12月に発表された文部科学省のまとめによると、学習院大学の新規課題の採択件数は34件で、採択率は44.4%。前年度の採択率は47.4%だった。採択率を見ると、大学を含む研究機関の中でも一橋大学(国立大)の54.8%に次いで2位となった。人文・社会・自然科学の各分野の学部を有する総合大学としても3年連続で1位となる。

科研費は、文部科学省と日本学術振興会が助成する競争的資金で、全ての学問分野を対象に基礎から応用まであらゆる学術研究を格段に発展させることを目的としている。審査は、専門分野の近い複数の研究者によって行われており、大学では「採択率の高さは、今までの研究成果や新たな研究計画が、研究者でもある審査委員に高く評価された結果だ」としている。

荒川一郎大学長は「本学の研究の質の高さは、ここ数年の科研費の新規採択率にはっきりと示されている。研究の成果で学問・産業・社会の発展に貢献することはもちろんだが、大学の中でも専門科目、文理横断の全学共通科目、副専攻プログラムなどによって教育に還元されている」とコメントした。

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学習院大学が3年連続で科研費新規採択率私立大学第1位を獲得しました

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