大阪大学は2024年4月、2026年度入試から基礎工学部の学校推薦型選抜に女性枠を新設することを発表した。
同制度は、ポジティブアクションの一環として、基礎工学部において数学・物理学・化学・情報学・生物学などの基礎学問や先端研究に対して興味をもつ女性を応援し、それらを一層専門的に学ぶ機会を得られるようにするためのもの。単に女子学生の比率を上げるためだけのものではなく、ジェンダーバランスのとれた学びの場を提供することにより、性別を問わず全ての学生にとって大きなメリットをもたらすと考えられている。
現在、学校推薦型選抜の定員は、電子物理科学科・化学応用科学科・情報科学科が各9人、システム科学科が18人となっている。2026年度入試からは募集区分が一般枠と女性枠に分かれ、定員は電子物理科学科・化学応用科学科・情報科学科がそれぞれ一般枠9人と女性枠4人、システム科学科が一般枠18人と女性枠8人となる。
第1次選考の合格者判定は、一般枠と女子枠を区別せずに行われる。第2次選考の合格者判定は、最初に女子枠、次に一般枠の順に行われ、女子枠で不合格となった者も一般枠の合格者判定の対象となる。