近畿大、看護学部を新設—―2026年4月からを予定

2025年に大阪府堺市への医学部移転を計画している近畿大学は2024年5月28日、移転後に看護学部を新設すると発表した。設置は2026年4月からで、近畿大学で新たな学部が設置されるのは2022年の情報学部以来。大学としては16学部目となる。

新設される看護学部は看護学科の1学科制で、定員は110人。カリキュラムでは、時間や場所を問わず何度でも学べるオンデマンド教育を導入し、1年次から実学教育を重視する。

ほか、地域の特徴や文化・価値観に触れるフィールドワークを中心とした実習を実施。医学部や薬学部などの学生らと専門職連携を学べる科目を配置し、パートナーシップや組織的アプローチについて考え、行動する基礎的な実践力の修得を図る。また、確かな看護実践力を獲得するため、客観的臨床能力試験の導入などを検討している。

近畿大学医学部と附属病院の近畿大学病院は、現在の大阪府大阪狭山市の施設が老朽化したため、堺市の泉北ニュータウンに新たに学部棟と病院を建設。2025年11月に移転する予定だが、移転を機に看護学部を設置し、医学部と大学病院を擁する総合大学の強みを生かした看護学教育を展開することになった。

大学では「高度医療や健康危機に対応する確かな看護実践力をもち、専門職や当事者らと共に組織的な医療・ケアを推進し、社会の革新に貢献できる人材の育成を目指す」としている。

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令和8年(2026年)4月に16番目の新学部 「看護学部」(仮称・設置構想中)を堺市の新キャンパスに設置予定

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