対面授業かオンライン授業かは授業形態による――関西大学が学生アンケートの結果を発表

関西大学は2021年2月25日、2020年度秋学期に実施した「対面授業に関する学生アンケート」の結果を発表した。それによると、必ずしも対面授業よりオンライン授業が好まれるということはなく、知識の伝達と習得が目的の講義科目であればオンライン授業が効果を発揮するが、学生同士や学生と教員の双方向的なやりとりが要求される実験や実技、ゼミなどでは対面授業が求められるという。

同調査では、関西大学の在学生に対して、対面授業とオンライン授業のどちらを支持するかを聞いた。そうしたところ、実技科目は70.1%、実験実習科目は66.7%、ゼミ・卒業研究・特別研究は61.4%が対面授業を支持。一方、受講者251人以上の講義科目は82.1%、受講者151~250人の講義科目は81.3%、受講者50~150人の講義科目は66.9%がオンライン授業を支持した。

さらに、対面授業とオンライン授業のそれぞれについて、授業の内容を理解できているかを問うたところ、60.5%が「対面授業の内容を理解できている」と答えた。一方、68%が「オンライン授業の内容を理解できている」と答えており、こちらの方が約8ポイント高かった。

オンライン授業で良かったと思うことも尋ねると、「移動しなくてよい」との回答が78.2%で最も多かった。次点は77.7%の「自分のペースで学習できる」だった。一方、オンライン授業で困ったことを問う質問に対しては、「課題が多い」が51.8%で最多。1年生では「友達ができない」が47.7%に上った。

対面授業で良かったと思うことを聞く質問に対しては、「他の受講生と交流しやすい」との回答が58.8%で最も多く選ばれた。一方、対面授業で困っていることを尋ねると、「一方的に講義されることが多い」が40%で最も多かった。

関西大学は今回の調査について、「遠隔授業によって対面授業が相対化され、そのあり方が問われることとなった」とする一方で、「大学は学生が成長するために不可欠な『つながり』を生み出す場所であり、通学ができない状況によって、大学の持つ価値が再認識された」と述べ、対面授業の重要性を指摘している。

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