京大一般選抜、ほとんどの学部・学科で合格者最低点上昇――2022年度の大学入学共通テスト難化の影響見られず

Y-SAPIXが運営する、京都大学合格を目指す受験生のための総合情報サイト「京大研究室」は、2022年7月19日、2022京大入試状況「一般選抜 最終合格者最低点」を公表した。それによると、ほとんどの学部・学科で合格者最低点が上昇し、大学入学共通テストの難化の影響は見られなかった。

同サイトの分析によると、2022年度における京都大学の一般選抜では昨年度から合格者最低点が上昇した学部・学科が多数。特に理系学部では、全学部・学科で上昇していた。

2022年度は大学入学共通テストが大きく難化したが、その影響で合格最低点が下がることはなかった。また、合格者平均点も同様に上昇していることから、同サイトは「昨年度よりも2次試験が比較的得点しやすかった」とみている。

学部間で配点などが異なることを度外視して単純比較すると、文系学部のうち、合格者最低得点率が最も高かったのは66.9%の文学部で、過去10年間で最も高い得点率となった。2022年度の文系学部の最低得点率は、学部間差がかなり小さく、最も低い65.1%の教育学部と最も高い文学部で2%を超えない範囲で収まった。

一方、合格者最低点が軒並み上昇した理系学部のうち、医学部医学科と工学部では約3~4%の上昇が見られた。特に、医学部医学科では最低得点率73.3%と、過去10年で最も高い得点率となった。また、67.7%の工学部情報学科も、過去10年で最も高い得点率となった。

大学入学共通テストの対策について、現役生からアンケートを取った結果を解説した記事も読んで、受験対策に役立てていただきたい。

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2022京大入試状況「一般選抜 最終合格者最低点」 – 東大・京大・医学部研究室 by Y-SAPIX

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