コロナ休校による高校生の自宅学習、一番の悩みは周囲との差

教育出版の旺文社は2020年5月14日、一斉休校中の高校生の自宅学習についてアンケート調査した結果を発表した。それによると、多くの高校生が自宅で勉強するに当たり、「周りとの差が不安」という悩みを抱えているという。

同社は2020年4月30日〜5月7日にかけて、「休校期間中の高校生の勉強時間」や「休校期間中に取り組んでいる学習内容」、「自宅学習における高校生の悩み」などを調べるインターネット調査を実施。953件の有効回答を得た。

同調査では、休校期間中の勉強時間について、31.9%の高校生が1日のうち「7時間以上」勉強していると回答。「5時間~7時間未満」との回答は24%で、5時間以上勉強している高校生は55.9%と過半数に上った。このことから、多くの高校生が学校の通常授業と同程度か、それ以上の時間を勉強に費やしていることが分かる。

休校期間中に取り組んでいる学習内容については、81.4%が「学校からの課題」、71%が「参考書など等での自習」と回答している。

自宅学習に関する高校生の悩みとしては、「周りとの差が不安」との回答が76.4%で最も多かった。以下、「やる気が起きない」(62.3%)、「大学入試がどうなるか不安」(58.1%)、「適切な勉強量がわからない」(41.1%)、「何を勉強してよいかわからない」(36.0%)との回答が続いた。

受験の悩みを抱えている場合、塾や予備校に通うのも1つの手だ。高校生が予備校に通い始める時期についてアンケート調査した結果をまとめた記事も読んで参考にしていただきたい。

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