学生がPythonで購買ビッグデータを分析した結果報告会を開催 立教大社会学部

立教大学は2022年1月31日、社会学部の学部科目「メディア社会特殊講義(1)」で、「Python」を使ってディスカウントストアの購買ビッグデータ分析に取り組み、1月14日と21日に学生による結果報告会を開いたと発表した。

この科目は、AI(人工知能)のプログラミングや機械学習で多く使用されているプログラミング言語「Python」を使ったデータ分析を学ぶもので、授業は全14回。国内初のAIに特化した同大大学院・人工知能科学研究科の協力を得て、開催した。

学生の多くはプログラミング言語を使うのが初めてで、数カ月かけてPythonを学びながらの授業となった。授業の序盤では、無人店舗についての基礎知識を教わった後、Pythonを用いたID-POSデータ(匿名化処理済みの顧客情報が紐付いた購買データ)の分析方法について学習。また、人工知能科学研究科で使われているAIカメラを使って実際に本や商品を読み取るなどして無人店舗の仕組みを理解した後、無人店舗の視察も行った。

学生らは、授業で学んだ知識をもとに、5班に分かれてテーマや仮説を設定。「給料日・年金支給日前後の購買行動の変化」「トクホ購入者の分析」「社会的出来事が購買に及ぼす影響」といったテーマに沿って、ディスカウントストアの実際のID-POSデータを分析した。

発表会には、人工知能科学研究科に在籍する大学院学生や担当教員らも参加し、学生の発表を聞いて講評。仮説の設定やデータ分析をする際の具体的な手法の改善点などについて、アドバイスを送った。

同学部では、次年度もさらに内容を充実させた「メディア・調査実習入門5」を開講する予定だという。

立教大学を目指す人は、大学受験に必須となる大学入学共通テストの対策について実態調査を行った記事も読んで、大学受験の参考としてほしい。

[関連リンク]

社会学部科目でPythonを使ったディスカウントストアの購買ビッグデータ分析報告会を実施