英会話におけるVR学習の有効性が明らかに――正確性が10%向上

NTTコミュニケーションズは2020年6月15日、学校での教育活動におけるVR学習の有効性に関する実証実験の結果を発表した。それによると、VR学習は従来の学習に比べ、生徒の習熟度が高くなるという。

同社は京都市の同志社中学校において、2020年2月4日~5日に第1回、2月13日~14日に第2回の英会話におけるVR学習の有効性に関する実証実験を実施。生徒を12名ずつ、2つのグループに分け、一方のグループにはスクリプトと音声教材による従来の方法で英語を学習させた。そして、もう一方のグループには、VRを活用し、現実さながらの英語コミュニケーションを体験させた。

その後、それぞれのグループの生徒に対し理解度テストを行い、ネイティブスピーカーと英語教諭が習熟度を「レスポンス」「発音」「正確性」「理解力」「オリジナリティ」の5項目で評価することで、グループ間の習熟状況の差異を比較した。

本実験の結果、VR学習を行ったグループはレスポンス、発音、正確性、理解力の4項目で、従来の方法で学習したグループのスコアを上回っていることが確認された。特に正確性は約10%向上していたという。

NTTコミュニケーションズは、本実験によって教育とVRとの親和性が高いことが判明したとしている。さらに、今後、学校教育にとどまらず、医療や観光業など、さまざまな産業分野の教育・研修活動におけるVRの活用を積極的に進めていくと意気込みを見せている。

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英会話におけるVR学習の有効性に関する実証実験を実施