社長の出身大学について調査――ランキングトップは日本大学も、上場企業は国立大の出身者多し

帝国データバンクは2020年7月27日、「全国社長出身大学分析(2020年)」を公表した。それによると、社長の出身大学は日本大学が最多で、次いで慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学、中央大学の順に続いた。 ただし上場企業では、東京大学や京都大学をはじめとする国立大学の存在感が際立った。

同社は、2020年6月時点の企業概要ファイル「COSMOS2」(約147万社収録)から、企業の社長出身データを抽出し分析。約27万3000人の出身大学をランキング形式で発表した。

同調査によると、社長の出身大学別ランキングでは、日本大学が2万231人で1位を獲得。続いて、慶應義塾大学が1万420人で2位、早稲田大学が9865人で3位、明治大学が8460人で4位、中央大学が7298人で5位となった。その他、京都産業大学や愛知学院大学など、2000年時点の調査では見られなかった大学もランキング入りしている。

一方で、上場企業社長の出身大学別ランキングでは、慶應義塾大学が272人と最多。次いで早稲田大学が182人、東京大学が169人、京都大学が86人、日本大学が77人の順で続いた。また、上位30校には一橋大学(51人)や大阪大学(45人)、神戸大学(35人)もランクインするなど、国立大学が存在感を示している。

同時に、年商規模別ランキングを見ると、「年商10億円」または「年商10億~50億円未満」では日本大学がトップだったが、「年商50億円以上」では慶應義塾大学が1位だった。 さらに、「年商100億~500億円未満」「年商500億円以上」になると、東京大学や京都大学などがランクイン。年商が上がるにつれ、名門国立大学が名を連ねる結果となった。

その他にも、社長の年代別ランキングを見ると、「40歳未満」では慶應義塾大学が最も多く、「40代以上」になると日本大学がトップとなった。

社長の出身大学ランキングを紹介してきた。大学合格を目指す人は、予備校の選び方やおすすめの予備校を詳しく解説した記事も読んで、ぜひ参考にしていただきたい。

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全国社長出身大学分析(2020年)