大学入試にブレストを導入? 面白法人カヤックが開発し、高崎商科大学が採用を決定

ユニークな社内制度で有名な面白法人カヤックは2020年9月1日、社会・企業が求める資質や能力を評価する育成型新入試「総合型選抜 探究・ブレインストーミング型(ブレスト入試)」を開発したと発表した。本入試は、2020年10月17日に実施される高崎商科大学商学部経営学科の入試に導入されるという。

ブレスト入試は、カヤックの人事部と高崎商科大学が2019年6月から開発を進めてきたものだ。一つのテーマについて複数人で多数のアイデアを出し合う会議手法「ブレインストーミング」を受験生に行わせることで、常識にとらわれず、柔軟な発想で未来を切り拓く人物像と、その能力の評価を目指す。

ただし本入試では、どれだけアイデアを多く出せたかによって受験生を評価するのではなく、主体性、多様性、協働性、創造性の4つの視点から、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を総合的に評価することで、入学者を選抜する。

受験生には合否にかかわらず評価内容をフィードバックする。これは、本入試が受験生と大学とのマッチングを重視し、受験者本人が自身の個性や強みに気づくためのヒントを提供する育成型の入試であるためだとしている。

特殊な選抜方法の入試対策に強い予備校もある。高校生がいつから予備校に通うのかを、志望校タイプや体験談をもとに解説した記事も参考としていただきたい。

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