東進ハイスクール・東進衛星予備校を運営するナガセは2020年9月22日、「リーダーになること」「人の役に立つこと」に対する意識について、高校生を対象に調査した結果を発表した。それによると、リーダー志向を持つ人は3~4割にとどまったが、人の役に立ちたいと思っている人は約85%に上ったという。
同社は今回、2020年6月に実施した「全国統一高校生テスト」の受験生を対象にアンケート調査を実施し、7万3795人の有効回答を得た。テスト結果の合計点で高校生をⅠ~Ⅴの5つのグループに分け、彼らの「リーダーになること」「人の役に立つこと」に対する意識を、学力ごとに明らかにしている。
本調査では、「リーダーとして多くの人を動かしていきたいか」という質問に対し、「とてもそう思う」「そう思う」と回答した人の割合は、最も成績上位のⅠグループが40.1%で最大となり、最も成績下位のⅤグループが31.5%で最小となった。このことから、成績上位者ほどリーダー志向が強いことがうかがえる。
一方、「人の役に立ちたいと思っているか」という質問に対し、「とてもそう思う」「そう思う」と回答した人の割合は、Ⅰ~Ⅴどのグループも85%程度でほぼ等しかった。以上より、人の役に立ちたいという思いに成績による差はないことが分かる。
ただし、「リーダーとして多くの人を動かしていきたいか」に「とてもそう思う」と答えた人のうち、「人の役に立ちたいと思っているか」に「とてもそう思う」「そう思う」と答えた人の割合は92.3%。「リーダーとして多くの人を動かしていきたいか」に「全くそう思わない」と答えた人のうち、「人の役に立ちたいと思っているか」に「とてもそう思う」「そう思う」と答えた人の割合は58.9%だった。このように、リーダー志向が強い人ほど人の役に立ちたいと思う人が多くなる傾向が見受けられる。
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