中央大学は2024年7月31日、現在の理工学部10学科を、2026年4月から理工系3学部に再編すると発表した。学部の増設によって総合大学としての魅力向上を図る。
新たに設置されるのは「基幹理工学部」「社会理工学部」「先進理工学部」の3学部で、後楽園キャンパスに開設。3学部には、現在の理工学部に設置されている10学科を、名称や定員の変更を行わずに再編して設置する。それにともない、理工学部は2025年度の入学者を最後に募集停止する。
基幹理工学部は数学科、物理学科、応用化学科、生命科学科の4学科からなる。数学、自然科学、工学に関する理論と諸現象についての確実な知識と応用力を身につけ、人類共通の知的資産である科学技術を継承し、新発見を通じて積極的に社会貢献できる人材の養成を目指す。
社会理工学部には都市環境学科、ビジネスデータサイエンス学科、人間総合理工学科の3学科を設置。科学技術に関する理論や技術に幅広く精通し、社会が抱える多様で複雑な課題に対してそれらを応用し、より良い社会の実現に資する学際的人材を養成する。
先進理工学部にも精密機械工学科、電気電子情報通信工学科、情報工学科の3学科を置く。各分野の基礎教育と学際領域の学修を通じて、人・モノ・自然に代表される現実空間と仮想空間を結びつける仕組みを考案し、科学技術分野の課題解決や持続可能で包摂的な社会の実現に貢献する人材を養成するとしている。
各学科の入学定員は次の通り。
基幹理工学部
数学科:70人
物理学科:70人
応用化学科:145人
生命科学科:75人
社会理工学部
都市環境学科:90人
ビジネスデータサイエンス学科:115人
人間総合理工学科:75人
先進理工学部
精密機械工学科:145人
電気電子情報通信工学科:135人
情報工学科:100人
同大学では近く新学部特設サイトを開設するほか、オープンキャンパスの場などを通じて、新学部についての情報発信をしていく。
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「中央大学の理工系学部が3学部に」2026年4月、後楽園キャンパスに基幹理工学部、社会理工学部、先進理工学部(すべて仮称)を開設