旺文社は2021年2月1日、2021年度大学入試の英語外部検定の利用状況について調査した結果を発表した。それによると、2021年度大学入試で英語外部検定を利用する大学は、一般選抜と総合型・推薦型ともに昨年度と比べて増加したという。
2021年は新入試初年度だったが、当初予定されていた成績提供システムが見送られたため、英語外部検定を利用する大学は予定より大幅に減少すると見込まれていた。
しかし、2021年度一般選抜で英語外部検定を利用する大学は昨年度より35校多い234校で、総合型・推薦型で英語外部検定を利用する大学は昨年度より12校多い366校だった。全入試合計は昨年度より17校多い412校に上った。
英語外部検定の利用増が最も著しかったのは私立大学の一般選抜で、昨年度より34校多い214校だった。一方、一般選抜で英語外部検定を利用する国立大学は昨年度より1校少なく、16校だった。
英語外部検定の利用割合は、一般選抜と総合型・推薦型の合計で見ると、国立大学が61.0%、公立大学が32.3%、私立大学が56.7%、全体が54.1%だった。しかし、一般選抜に限ると、国立大学は19.5%、公立大学は4.3%、私立大学は36.5%、全体は30.7%だった。今回の調査により、国公立大学の一般選抜では英語外部検定利用が広がっていない状況が浮き彫りになった。
英語外部検定を利用した入試にも様々な種類があり、それぞれの試験内容によって適切な対策が求められる。英語外部検定を利用する大学を志望する受験生は、英語が伸びるおすすめの塾・予備校を紹介した記事も読んで、自分に合った効率的な英語学習を進めてほしい。