2022年入試、共通テスト出願者は前年比3%減――一般選抜志願者は国公立で4%、私立で6%減の見通し

旺文社は2021年11月、入試動向分析の結果を発表した。それによると、2022年入試における大学入学共通テストの出願者数は前年より3%減少する見通しだ。一般選抜の志願者数も国公立大学で約4%、私立大学で約6%の減少が見込まれる。

同社は、高校・予備校の進路指導のベテラン講師へのアンケートを参考に、さまざまな変動要因を総合し、国公私立大学の難易度や人気度がどう変わるのかを予測した。

同社の推定によると、2022年には高卒者数の2%減に加え、コロナ禍による経済状況低迷の影響から、大学・短大への現役志願率も引き続き低下が予想される。そのため、大学受験生数は61万3000人と、前年より3.2%減少することが見込まれる。大学入学共通テストの出願者数も、大学受験生数の減少にほぼ比例し、2021年から3%減少して52万人前後となると予測される。

国公立大学は、コロナ禍の影響により大都市圏以外の受験生の「超地元志向」や経済状況の低迷による家計不安などが継続していることから、安定して志願者を集められそうに思える。しかし、大学入学共通テストの難化予想や推薦型・総合型選抜の拡大などが向かい風となっているため、国公立大学一般選抜の志願者数は大学入学共通テストの出願者数の減少にほぼ比例して4%程度減少することが見込まれる。

私立大学はコロナ禍による家計急変や感染拡大の懸念から、早く確実に合格するために推薦型・総合型選抜への志向が強まっている。しかし、一般選抜の募集枠確保のために指定校制の枠が前年より絞られているため、私立大学一般選抜の志願者数は前年の14%減よりも緩やかな6%程度の減少にとどまることが予測される。

共通テスト出願者が減っていることが分かったが、共通テストの難易度や科目の選び方、対策方法などをまとめた記事も読んで、気を抜かず対策を進めてほしい。

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